アメリッシュガーデン改

姑オババと私の物語をブログでつづり、ちいさなガーデンに・・・、な〜〜んて頑張ってます

【毒親vs結婚10】ラクビーW杯開幕!ドラマ『ノーサイドゲーム』が最終回で、結婚式での余興はラクビーの“ハカ”になりました

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ラクビー大会を祝して神田明神でのニュージーランと日本の高校生のコラボ

マウイ族の舞『ハカ』の練習会byアメ家のリビング

 

いきなり自宅に、オババとその仲間が訪ねてきました。

 

「こんにちは〜〜。まあまあ、アメちゃん、ひさしぶりじゃのう」

と、 姑のオババの仲間である最長老が微笑んでます。

  

従姉妹の結婚式に、ラクビーでニュージーランド選手が行う『ハカダンス』を披露することになったんです。

 

そのメンバーが、オババと愉快な老人の仲間たちです。平均年齢75歳のツワモノどもです。

とっさに数えると9人はいます。

 

ないないない・・・、ありえないほど、ない!

 

「ど、どうやって、ここまで」

「おお、アメ。練習しておいたか」

 

オババが最後尾から怒鳴ってます。

昨日のブログに書きましたが、練習を見てと頼まれてはいたのです。

むちゃぶりはいつもの事ですが、しかし、私もハカなんて踊れません。

 

一応、ネットでその30秒ほどの舞踏は理解しました。

それほど、難しいものではないですが・・・、しかし

 

「な、なぜ、ここに」

「もちろん練習じゃ。皆、整列!」

 

オババのかけ声で、同胞たち、一列に並ぶと

 

「よろしくお願いします!」と、頭を下げてきた。

 

うわぁ! 体育会系!

 

お婆ちゃんたち、元ママさんバレーつながりでガチ体育会系です。

 

私、根っからの帰宅部および文化部系であって、こういうノリには羽交い締めで対抗したくなるだけで。

一斉に頭下げられても、背後によろめくしかできないのです。

 

「おっし!」って、オババ。

「じゃ、はじめますか」

 

ハカは、ニュージーランドラクビーチームが対戦前に敵を威嚇する、あのマウイ族の舞です。

 

相撲のシコを踏むのに似た中腰で踊るというより威嚇するダンス。

オババがメールに送ってくれた踊りは、時間にして30秒もないですが、しかし、年長者には激しいと思われ・・・

 

シコ踏んで、3拍子で太ももを叩いてを2回、次に3拍子で肘叩いて2回、最後にガッツポーズで「ウっ!」って気合いを入れる。

 

難しくはない。確かに、難しくはないですが、しかし、この面々。

 

「おおう疲れたのう。ここまでの道のりは、なかなか大変じゃった」

と、長老的存在の90歳、休む気まんまんで椅子に座っています。

お、おおぅ、ご長老、まさかご参加なさるんですか。

 

「時間がない、アメ、練習をはじめる」

「ここで練習を」

「庭は暑いだろう。年をとると熱中症も怖い」

 

いやいやいや、暑いって問題じゃない。

確かに、この日、8月はじめは全国的に猛暑日でした。

 

しかし、猛暑よりも庭で、ここに集まった9名の老人が奇声を発したら、まちがいなく警察が飛んでくるから。近所の人、ぜったい呆れる、呆れるを通り越して恐怖の家って思われる。

 

「じゃあ、そこで我らの踊りを見てもらおうか。ほら、みんな、片付け!」

「おう!」

 

おうって、すでにハカ入ってる。

老人会の9名のうち、長老を除いた8名がリビングのソファやら、椅子やらを廊下に引きづってる。

 

ちょ、ちょ、ちょって言おうとすると、長老が。

 

「アメちゃん、大丈夫。後片付けをするから」

「あ、あの、そういう問題じゃあ・・・」

 

長老、巾着から水筒を出すと、ずずずっと吸って、さらに太鼓を出していた。

 

私、もうね言葉がなかった。

 

ただただ呆然とリビングから、ゆっくりと家具が持ち出されるの見ていた。

たいした家具じゃないけど、それにしても、何もないリビングって、こんなに広かったんだ。

 

って、違う〜〜〜〜!

 

今、そこ、感心してるとこじゃない!

 

「しかし、この踊り、ずっと中腰ですよ。大丈夫なんですか?」って長老に聞きました。

 

「我らを甘くみてはアカンぞ。和式トイレで鍛えてきた体。洋式に座ってる若いもんとはここ」と、長老が、太ももを叩いて続けた。

「鍛えかたが違う!」

 

和式トイレ!

 

あ、頭が痛い。

そのとき、奇妙なトキの声がオババの口から発せられました。

 

ナァ〜〜〜!

ツゴンンニャ〜〜 ♫

 

どどんどどんどん!

 

って長老、太鼓を叩いてます。

 

オババが声を張り上げて合図すると、集まった8名のラクビー選手!

 

じゃない!

 

平均年齢75歳のシニアメンバー

 

3列に並び中腰になった。

 

「ちょ、ちょっと、待ったぁ。待ってください、お義母さん」

「なんじゃ」

「最初の掛け声はなんですか、それ、ハカじゃないですよね」

「わかったかい、ライオンキングです」

「ライオンキング? マウイ族の舞じゃなくて」

「ディズニーランドに敬意を表して、最初にライオンキングを入れておいた」

 

ライオンキングの最初って、この掛け声です。

 


Carmen Twillie, Lebo M. - Circle Of Life (Official Video from "The Lion King")

 

もうめちゃくちゃです。

 

「じゃ、行くよ」と、オババが言うと全員が再び中腰に。

 

ナァ〜〜〜!

ツゴンンニャ〜〜 ♫

 

から入る、オババたち老人会のハカダンス

 

Ka mate, ka mate!(私は死ぬ! 私は死ぬ!)
ka ora! ka ora!(私は生きる! 私は生きる!)

 

全員がシコ踏んで、3拍子で膝叩こうとしているんです。

 

もう、それが、良くも悪くも見事に

 

バラッバラッ!

 

これほど揃ってないって、本気ですかって、これ。

 

せっかちに3回叩いてる婆ちゃんもいれば、1回の人もいて。

そもそも、オババの合図の後、すぐはじめた人、3人もいない。

 

思わず叫んでた。

 

「ストップ! ストップ!」

「どうした」

 

長老も太鼓をやめました。

 

「全員がバラバラです」

「そうか」

「そうです」

「どうしたらいい」

 

どうしたらって。

 

「わかった、わかりました。まず、リズムです。リズムから覚えましょう」

「アメちゃん、リズムって何ですか」

 

メンバー1のお調子もの羽バアが聞いてきました。

 

「いいですか。中腰はまだ先で、まず全員が合ってないとバラバラじゃ、ダンスになりませんから。拍手で合わせましょう」

「拍手からか」

「そうです。拍手を全員同時にはじめて合わせるんです。私が歌いますから、同時に拍手してください!」

「わかった」

 

「じゃ、行きますよ。Ka mate, ka mate!(訳:私は死ぬ! 私は死ぬ!)」

 

拍手、バラバラです。

 

「ダメダメ

やり直し!

もう一度、いっしょに」

 

「どっから入るかわからんがの」

 

「じゃあ、最初にハイって言います。それから、ンチャチャってリズムで2回づつ同時に拍手、いいですか」

「わかった」

 

「いきますよ!

 

ハイ!


Ka mate, ka mate!
私は死ぬ! 私は死ぬ!

ka ora! ka ora!
私は生きる! 私は生きる!

 

そうそう、上手です。

 

最初の部分、歌詞も一緒に拍手

 

はい!

 

Ka mate, ka mate!
私は死ぬ! 私は死ぬ!

ka ora! ka ora!
私は生きる! 私は生きる!」

 

10回くらい繰り替えしていくと全員の呼吸が同じになってきました。

 

「じゃあ、中腰で、拍手の代わりに膝を叩く。いいですか」

 

「おうよ」

 

「はい!」

 

 

こんな練習をはじめて1時間後、

 

「Tēnei te tangata pūhuruhuru

見よ、この勇気ある者を。
Nāna nei i tiki

この毛深い男が
mai whakawhiti te rā

太陽を呼び輝かせる!

Ā, upane! ka upane!

一歩上へ! さらに一歩上へ!
Ā, upane, ka upane,

一歩上へ! さらに一歩上へ!
whiti te ra!

太陽は輝く」

 

部分まで、なんとか行きつけました。

 

その時です。羽バアが腰を抑えてそこにうずくまったんです。

 

「あっ、たたたっ!」

「羽、どうした」

「ぎ、ギックリ腰が」

「おし、少し休憩じゃ」と、オババ。

 

羽バアを廊下のソファに寝かせました。

犠牲者第1号。

 

「大丈夫ですか?」

「大丈夫じゃ、少し休めば治る。なれっこじゃ。皆、ワシのシカバネを乗り越えていけ」

 

シカバネって、もう、どのメンバーもいつシカバネになっても不思議じゃないから。

 

そうして、休みながらの1時間。

何人かの犠牲者を出しながらの練習が続いたのです。

 

「私も参加する」ってギックリ腰でリタイアしていた羽婆が30分後に復活。

「ギックリ腰は」

「みんな、こんな頑張ってるのに、休んでる場合じゃないわ!」

「じゃわ、じゃわ」って、廊下でぐったりしていたメンバーも全員参加。

 

ラクビードラマ『ノーサイドゲーム』も熱かったですが、アメリッシュ家のメンバーも熱いです。

 

「じゃあ、いきますよ」

「おう、アメ! 頼む」

 

「はい!」

 

必死な老人たちの顔を見てると、なぜか、私、感動してました。

そして、全員の息が揃ろった。

ついに奇跡がおきたのです。 

 

「すばらしい!」

「やったな」

 

もう全員がね。

 

なにが起きたか理解できず、ぼうっとして、それから、疲れ切っていたので、大きな声がでないのですが、無言でお互いの肩を叩き合い、自分たちのした奇跡に浸っていた。

 

やりました。やりきりましたって、それしかなかった。

 

外は、すでに薄暗くなっていた。

 

「いったい、ぜんたい、ここで何が起きてる」

 

仕事から帰ってきた夫が、玄関から入った第一声です。

 

はん!

それは、私のセリフじゃ

 

to be continued

 

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ノーサイド・ゲーム

ドラマ・小説『ノーサイドゲーム』

池井戸氏原作のドラマ

TBSドラマ 9月15日最終回

 

大企業で左遷された男が、企業のお荷物ラクビーチーム「アストロズ」を再生する物語です。

 

熱いです。

 

いつも通りに池井戸作品の魅力満載の内容で、TBSで放映さました。

DVDは2020年1月発売予定でそうです。

 

ドラマ中、「ノーサイドは日本ラクビーの誇りです」という会話があって、もともとラクビーについて全く知らない私。

 

ノーサイドって何と思いました。

 

ノーサイドとはラクビーの試合終了の意味だそうです。

ラクビーは紳士のスポーツとされ、戦いの後はお互いの善戦を称えあい、試合中のしこりを残さない、という意味だそうで・・・

 

これ、どんなスポーツでもよく聞きますよね。

テニスは紳士のスポーツとか。

 

最終的にはオリンピックはフェアプレーの精神ってくるわけです。

わざわざ、言うってことは、残念なこともあるってことでしょう。

 

仕方ないです。

全員が真剣勝負で戦っているのですから。

 

ドラマも面白かったですが、今日からはじまるラクビーに興味が出ました。

 

ラグビーワールドカップ2019日本大会!

はじまりましたね。

 

ロシア戦、30対10で

日本、勝ちました!

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