アメリッシュガーデン改

姑オババと私の物語をブログでつづり、ちいさなガーデンに・・・、な〜〜んて頑張ってます

【毒親vs結婚9】結婚式のブーケトスで問題発生。39歳の花嫁には独身の友人がそもそもいない。人間ドラマ映画『アド・アストラ』公開!

今週のお題「理想の老後」

《オババ》私の姑、人類最強のディズニーオタク。妹の夫とは同級生。

《叔母・勝江(仮名)》オババの妹、ヒステリー性障害を患う。優ちゃんの母親、娘を超過保護に育てる毒親。結婚に反対していたが妊娠でコロっと変わる。夫との離婚を納得していない。

《優ちゃん》叔母のひとり娘、39歳。婚活アプリで知り合った太郎と熱愛、過保護母に結婚の邪魔をされ、太郎と駆け落ち。妊娠が発覚。

《太郎》35歳。高校時代に親を亡くし、一人で農家を切り盛する勤労青年。

 

結婚式の余興

 

きっと、こんな事態になると、

理由あっての胸騒ぎであって、

過去の経験則から予想していたんです。

ぶっ飛びオババが、結婚式で何かすると

 

オババはディズニー狂です。

やはり、ディズニー関連で余興をすると

じきに、そんな連絡が来るって予想していました。

 

そして、電話が鳴りました。

 

これを取らないと、自宅にやって来るから。

オババが何かしようとしたとき、それ止めるは黒部ダムだって無理な破壊力なんで。

 

「ハカです」

「ハカ? お墓ですか」

「違います。ハカです。『ノーサイドゲーム』というテレビドラマを見ませんでしたか」

「あいにくと」

「それは残念です。ラクビーファンになれますよ」

「ら、ラクビー、ですか・・・」

「そう、それでね、良い事を考えついたんです」

 

だめだぁ〜〜!

オババが良いことと言って良かった試しがない。

 

「ディズニーランドでしょうか」

「違います。ニュージーランドです」

「え? 八ヶ岳で結婚式ですよね」

ニュージーランドラクビーでは、ハカを踊ります」

 

アカン!

 

ここは受話器を置くべきところだ。

これ以上、話を聞いてると、とんでもないことに巻き込まれる!

 

ディズニーオタクに相応しい何かをすると恐れていましたが、どうも方向性を読み違えました。ま、いつものことで、想像の遥か上をいくのがオババです。

 

「ハカを知らないのですか」

「あの、これから人が来ますので、その話はまた」

「待たせておきなさい」

「いえ、待たせておくと殺されます」

「私とどっちが怖い!」

「そ、それは・・・」

「ハカです!」

「一応、確認しておきますけど、お墓を新しく作りたいとか」

「いいえ、踊りのハカです。ハカを結婚式で披露します」

 

オババ、なんと結婚式での余興を、ハカにすると!

 

ま、ま、まってほしい!!

 

ハカって、あのハカだよね。HAKAダンスですよね。

ラクビー強豪国ニュージーランドの選手が、国際試合の前に舞う民族舞踏ですよね。

 

「あの、たぶん聞きまちがでしょうが、ハカって、あれですよね? ニュージーランドの民族舞踏の・・・」

 

こわごわ聞いてみました。

 

「そうです、それです。かっこいいじゃないですか」

 

いや、かっこいいです。

ブラックの衣装。

骨太のでかいラクビーの選手たちが舞えば、かっこよくて見惚れます。

 

ニュージーランドでは、ハカはラクビーだけでなく一般的な民族舞踏なのだそうです。

相手に対して敬意や感謝の意をダンスに込める、そうした思いを表現することで、結婚式や卒業式、歓迎会でも披露しています。

 

ハカって、これです。

 


All Blacks - Haka Ka Mate - Sep.2015

 

Ka mate, ka mate!

私は死ぬ! 私は死ぬ!
ka ora! ka ora!
私は生きる! 私は生きる!


Ka mate, ka mate!
私は死ぬ! 私は死ぬ!

ka ora! ka ora!
私は生きる! 私は生きる!

 

Tēnei te tangata pūhuruhuru

見よ、この勇気ある者を。
Nāna nei i tiki

この毛深い男が
mai whakawhiti te rā

太陽を呼び輝かせる!

Ā, upane! ka upane!

一歩上へ! さらに一歩上へ!
Ā, upane, ka upane,

一歩上へ! さらに一歩上へ!
whiti te ra!

太陽は輝く!

 

 

「・・・というわけです」ってオババ。

「というわけ、ですか」

「アメよ。あの優ちゃんを嫁にって、その暴挙じゃない英断、太郎くんには感謝のしようもない。その気持ちを考えると、ハカしかないと考えたわけです」

 

いえ、他にもいっぱいあるんじゃないかと。

ハカを踊るって、その八ヶ岳の美しいレストランで余興でって。

頭が痛い!

 

「で、どなたが」

 

ここまで来るともう怖いもの見たさであります。

 

「やはり、ある程度の人数は必要ですからね。私の昔のママさんバレー仲間で結婚式に来るというボランティアを募ってみました」

 

あの愉快な老人会の仲間たちか〜〜〜い。

 

オババのお仲間の皆さま、最高年齢90歳。平均年齢75歳で、ハカダンスって、想像を超えてます!

 

「でね、練習するから来るように」

「どなたがでしょうか」

「アメちゃん。おヒマでしょうし」

「いえ、忙しいです。とてもとても忙しいです」

「踊れとは言っておりません。ちょっとお手伝いしてほしいのです」

 

この甘い言葉、ほんとか? ほんとなのか?

 

「一応、その、お手伝いというものを、参考までに、と」

「私のお仲間たち、すっかり乗り気になっていますが、なにせ、覚えが悪くてね。だから先生として」

「あの、私も全くわかりません」

「メールで動画を送っておきました。若いんだから、覚えてきてちょうだい」

「メール?」

「言葉は簡単なの。だからね。明日の練習、参加メンバーに入れときましたから。それから、ハカ踊りの後にブーケトスなんかもいいのではないかと」

 

ってオババ、ついでにって感じに付け加えました。

 

「ブーケトスですか」

 

ブーケトスってアレですよね。

独身の女性に次の結婚をって投げる花束のことだよね。

 

「あ、あの、独身の方、出席予定者にいなかったと思いますが」

「おう、いますとも。夫に先立たれた者が何名かおって、暇もて余して結婚式にでるようです」

 

待て〜!

ちょっと、待て〜〜!

 

優ちゃん。ご高齢のシニア未亡人に向かってブーケを投げるのか?

それは、もう、カオスを通りこして、ブラックホール

 

花束が吸い込まれていくしかない、ブラックホールの世界。

 

どうやって、この結婚式、逃げたらいい?

 

to be continued

 

ところで、前回、切株おやじ (id:masuhiro6595)さんの文章内に、アメリッシュという名前を上手に入れていただきました。

 

アメシストの記事で、私、かってに脳内でアメリッシュをアメシストと変換していました。自分の名前、読み逃してました。

 

やられた! 

で、今回、文章内に『切り株おやじ』さんを潜り込ませました。

アメシストより、さらに難しいです。へへへ!

 

発見できましたでしょうか?

 

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映画「アド・アストラ」

映画『アド・アストラ』

米国映画 2019年9月20日公開

主 演:ブラッド・ピット/トミー・リー・ジョーンズ

監 督:ジェームス・グレイ

 

今日公開です。

 

私、またまたの歯医者さんで、今日は見にいけません。

 

さて、映画宣伝のために来日したブラッド・ピッドが、映画の主人公ロイの人柄をこう説明しています。

 

「宇宙などで危機にさらされた時はとても有能だけど、日常では人と親しくなるために努力が必要な人物なんだ」

 

最近、映画やドラマで、こういう役設定って多いですね。

 

この主人公じゃなくても、コミュカ力不足というか、自分で生きづらいと思っている人って多いです。

 

先進国の病じゃないかと。

先進国の11億人、ほとんどの人が感じているのかって思うくらい多いようです。なぜでしょうか。

 

時代が進み、機械が人間の仕事を肩代わりして、洗濯やら炊事にはじまって機械化され、楽になった人間は生きていくことに疲れているようです。

家族や友人や同僚に疲弊しているようです。

 

この映画はSF作品ですが、ヒューマンドラマでもあります。

地球外生命体の探求に人生を捧げ家庭を見捨てた父への、息子の葛藤が描かれています。

 

そして、父親役がトミー・リー・ジョーンズ

 

缶コーヒーのCM「BOSS」で宇宙人ジョーンズ演じている、あの渋くて面白いおじさんです。

 

あのCM。長いとは思っていましたが、今年で14年目を迎えたらしく、ロングランCMシリーズの王者です。

 

だから、ちょっと思いました。

映画『アド・アストラ』、ロイの父親、宇宙人になってないといいけど。

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