アメリッシュガーデン改

姑オババと親戚の物語をブログで綴っております・・・ブログ界のちいさなディズニーランドを目指しています

【妊娠と結婚と毒親8】映画『テルマ&ルイーズ』DV夫から逃れて自由になった女たちの切なさ。と、婚約指輪消失事件で恥ずかしかった、あのこと。

《オババ》私の姑、人類最強のディズニーオタク。妹の夫とは同級生で破産した彼の財産を守るために、叔母との離婚に手をかす。

《叔母・勝江(仮名)》オババの妹、ヒステリー性障害を患う。優ちゃんの母親、娘を過保護に育てる毒親。結婚に反対していたが妊娠でコロっと変わる。離婚したことを知らない。

《優ちゃん》叔母のひとり娘、39歳。婚活アプリで知り合った太郎と熱愛、過保護母に結婚の邪魔をされ、太郎と駆け落ち。妊娠が発覚。

《太郎》35歳。高校時代に親を亡くし、一人で農家を切り盛する勤労青年。

 

 ✳︎   ✳︎    ✳︎

離婚と婚約指輪事件

 

「お義母さん、離婚されていたんですね」

 

た、太郎〜〜〜ッウ

 

絞め殺す!

叩き潰す!

 

てか、あんたが悪いわけじゃない。

悪いのは、我らだ。

けどな、ここに至る道筋、どんなに冷や汗かいて、上手く納めたと思ってんのよ。

 

私、メンタル崩壊中です。

オババと一緒に、思わず病室から逃げ出して、

 

で、病院の廊下って、なんであんなに不気味なんでしょうか?

 

全体が白一色の無機質で、蛍光灯の光って、顔が怖いんで。

青ざめた私の顔も、おそらく、オババの顔と一緒くらい怖い。

その自信、かなりある。

 

でも、太郎!

な、なんちゅうことを言った。てか、言った瞬間、もうね、逃げるしかないって、思った。他の方法、選べなかった。

 

ひでじろう( id:hidejirokun)さんが衝撃の一言って、メガトン級って書いてらしたけど、

 

そう、衝撃事件は現場で起きてる。

もう言葉なくすから。

 

で、あの時と同じって思った

『あの時』って言葉が頭のなかで繰り返し、ぐるぐるしていた。

 

それは大学を卒業して就職後、久しぶりに友人と旅行したときで、

 

2日目に泊まった宿で、友人が指輪をなくしたんです。

最初は軽く考えてた、どっかに置き忘れたって。

すぐ見つかると思って、失った本人はパニクってたけど、私たち、余裕でさがしてた。

 

「ない、ない、ない!」

 

なくした本人、だんだんと理性が飛び始めて、顔、カメハメ波撃つまえのドラゴンボール孫悟空

どこ探しても見つからないって、温泉浴場から、部屋から全部、必死になってさがしても発見できない。

 

宿の人にも連絡して探してもらった。

それでも発見できない。

 

涙目になって孫悟空

 

「婚約指輪なの」

「へ?」

「なんでそんな大事なものなくすの」

「なくしてない。だって、大事だから・・・、あの、あいつ」

 

その瞬間には、友人全員、アイツが誰かわかっていた。

 

この宿に怖いというか、なんていうかヤクザぽい優男の仲居の男性がいて、部屋のお布団を敷いてくれてたんだけど、見た目、ほんと怪しいかんじはした。確かにした。

 

部屋中を探して、大騒ぎして、友人、泣きそうになって、というのも、婚約指輪だから。学生時代からつきあって、ついに結婚と言わせた。友の勝利宣言であったはずの婚約指輪。

 

「あいつが怪しい!」

 

同時に、友人3人で、あいつが怪しいって思ったわけ。

ともかく、見た感じがみるからに怪しい雰囲気かもしだしてた。

 

で、部屋にある電話から連絡して、ちょっと婉曲的だったけど、ま、あの人がって匂わせてもまずいから「指輪がどこ探しもたないんです。警察に連絡して」と宿に言ったわけ。

 

で、宿のほうも、ちょっとした大騒ぎになって、しばらくして、支配人と名乗る男から連絡がきて、それで、宿のロビーで話した。

 

3人ともかなり警戒していた。負けないぞってそんな勢いだった。

 

「お客様、当館では、まずそういうことはありませんが、警察に連絡をいたしますが、その前にもう一度、お部屋の金庫などをお調べいただけないでしょうか」と、とても慇懃な態度で言われた。

 

「実はお探しになって、金庫から出てきたということ。前にもありまして。申し訳ございませんが、再度」

 

「さっき調べたわ」

「念のためですから、もう一回調べていただいて」

 

「ないわよね」

なんて話しながら、「で、暗証番号は?」って、部屋に帰って番号いれた。

 

で、で、で、ね!

 

「あ!」って婚約指輪なくした張本人。

「あった」

「え?」

「あった」

 

あったわけさ。婚約指輪、金庫の中の隅のほうで輝いていた。

なんであるんよ。今更、もう、こうなったら婚約指輪、どっかに消えてて欲しかった。盗まれてほしかった。

 

我が友、全員そう思った、言葉を失った。

 

「ど、どうする」って私。

「警察にって言っちゃった」

「アメ、どうしよう」

 

こそこそ騒いでいたとき、ドアがコンコンって、

 

「コンコンしてる」

「誰か出て」

「いや、そこはその失ったと言われた、ご本人が」

「いえいえ、私が前にでると、そこは、やはり問題が」

「ここは、アメ」

「いやいや。私、簡単な事態を、すかさず厄介にする天才であって」

 

「お客様〜〜〜。大丈夫でしょうか?」

 

って声が聞こえて、全員でドア開けた。

かしこまった支配人ともう一人女性がいた。

 

「あの、警察にお知らせいたしましょうか」

 

支配人、慇懃な態度。

今、この状況では嫌味にしか聞こえん。

 

まさか、知ってんのか!

もしかして、テレパシーか!

 

「あ、いえ、あの」

「もしかして、発見されましたか?」

 

全員、それはもう、振り子のように頭ぶんぶんさせて頷いた。

 

「それはようございました」

 

支配人、神対応でにこやかに微笑んだ。

 

《こんなことはお客様、百戦錬磨の支配人にとっちゃあ日常茶飯事でございまして、あんたたち若いアホと、さんざん、これまでもやりあって来たんで、戦闘能力が違います》って心の声、聞こえた。確かに聞こえた。

 

アホって!

 

で、あの時の恥ずかしさと、困った状況といったら。

警察って強い口調で、宿を攻めた私たち!

 

若気のいたりというにはお粗末で、疑った仲居の男性、ほんとごめんなさいって、そんな気持ちでいっぱいだった。

 

その後、いろんなことはあった。

けど、間の悪さを感じた一番は、婚約指輪消失事件であって、

 

あれ以上の間の悪さ、衝撃を、また味あうなんて、そうそう人生にあるもんじゃないから。

 

あれほど、細心に計画し、叔母の税金破産から守るためってがんばったのに、

 

太郎〜〜〜!

 

オババと私。

もう逃げることしか考えられなかった。

 

テルマ&ルイーズ』という、ちと古い映画があります。

人生に倦んだふたりの女が、逃げ出すロードムービーです。

で、私たちも逃げ出した。

 

もう、テルマ&ルイーズだった。

 

この映画、しっかり者のルイーズが、夫にDVされてるテルマを助けての、逃亡劇だったんだけど、途中で、なぜか主婦テルマ急成長して、ルイーズを引っ張ってた。

 

で、私、オババを引っ張って、夜の国道を35キロで疾走してた。

 

「どうしましょう」

「これは帰れんぞ、家に帰るわけにはいかん」

「し、しかし」

 

オババ、スマホのダイヤルをすると電話した。

 

「私だ。そう、アメリッシュも一緒にいる。もちろん、あんたの妻だとわかっとる。だから、私が姑なんです」

 

夫か、私の夫になんで、そんな説明が必要なんですか?

 

「いまは家に帰れない・・・、いや、息子よ、私を信じよ。あんたの妻は守りきってみせよう」

 

ま、守るって、事はそんな大変なんかい。

 

「とりあえず、家には帰れない。理由? 勝江が怒鳴り込んでくるからであります・・・、そう勝江です。なにをしたかって? たいしたことはしてませんよ。ただ、勝手に離婚させただけです」

 

オババ、無言です。そして、スマホの電源を切りました。

 

「あ、あの」

「まったく、あの息子は肝が小さい、小物感があります」

「へ? 私の夫がなにか」

「なんで、そんな馬鹿げたことにアメが巻き込まれてって、怒ってました」

 

えらいぞ、夫! 言ってやれ、もう、思う存分、言ってやれ!

でもって、運転集中してっから、メールもうてないから。

 

妻、ただいま、速度45キロにあげて逃走中だから。

 

オババ、ナビになにか打ち込んでます。

 

「な、なにしてんですか」

「息子にしばらく旅にでるから、お父さんに連絡しといてと」

 

え! えええええ!

 

テルマじゃないんだから。逃亡犯になるつもりないですけど。

 

「いえ、帰ります」

「そうか、そうしたいなら、そうしよ。ただな、勝江は怖いぞ」

 

いや〜〜、もう、いや!

どうすんの。オババ抜きで叔母と対峙!

 

不可能!

ナポレオンだって、不可能、辞書に書き加えるくらい

不可能!

 

「で、どこに」

「うむ、まずは、ディズニーじゃ」

 

うおおおおおおお!

 

ないないないない!

 

to be continued

 

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駆け出しのブラピ・映画「テルマ&ルイーズ」より

テルマ&ルイーズ』

監督:リドリースコット

主演:スーザン・サランドンジーナ・デイヴィス

 

1991年公開のハリウッド映画。

第64回アカデミー賞受賞

90年代の女性版ニューシネマと評された、この映画。

 

ロードムービーでもあり、女性の抑うつからの解放をテーマにした秀逸な映画です。

 

暴力的で傲慢な夫に耐える主婦テルマ、その親友でウェイトレスのルイーズは、ドライブに出かけ、そこで男に襲われ、射殺してしまう。

 

ふたりは逃避行を続け、これまでのしがない人生の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように楽しみます。そこに銀行強盗でヒッチハイカーの若者(ブラッド・ピッド)が加わって更に旅は続いていきます。

 

犯罪者となった二人を追う刑事ハル。いつしか彼は二人にシンパシーを感じ、助けたいと思いながらも、衝撃のラストシーン。

悲しいラストですが、爽快感いっぱいの良い映画です。

 

ブラッド・ピッドがまだ下積みのころに出演した映画で、このチョイ役から出演依頼が増え、あっという間に大スターになった記念すべき映画でもあります。その上、同じ役をジョージー・クルーニーもオーディションを受け、落ちてます。いや、その後の二人の活躍を考えると感慨深い!

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