【毒親から結婚の道12】名作映画の53年後『男と女Ⅲ 人生最良の日々』が公開決定、お、おう! シニアの婚活かぁ?
《オババ》私の姑、人類最強のディズニーオタク。妹の夫とは同級生
《叔母・勝江(仮名)》オババの妹、ヒステリー性障害を患う。娘を溺愛し結婚に反対。
《優ちゃん》叔母のひとり娘、39歳。婚活アプリで知り合った太郎と熱愛、過保護母に結婚の邪魔をされ、太郎と駆け落ち。
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時間の観念は年齢を重ねるごとに違ってきて
例えば、65歳過ぎのシニア世代から上の方。
20歳が、これから夢と希望をもって、未来を描こうって思うかわりに、
シニア世代は、血圧とか血糖値とかを下げる未来を考えるわけで
異性の誰かにドキドキ心臓が高鳴るかわりに
急坂を登るだけで、ドキドキしてる
シニア世代は、思考自体がある意味、マイナス思考。
オババに言わせると、女性の平均年齢を考えれば、
そんな考えドブに捨てとけって話だそうで、
「70歳なら、まだ20年はある!」らしく
「70歳すぎて、ま、それ以上の私個人の年齢は秘密ですがね」
って、知っとるわ、オババの年齢、なぜ隠す。
「70歳からの20年って、なんにもできないって思うのは間違い」
と、こう、断言するわけ
「なんですか? 老活ですって? 婚活じゃないの。オジジがいなきゃ、私、婚活に走りますからね。だって、考えても見なさい。20歳の成人式を終えたばかりの若造が、40歳をどうみるかってことです」
「それは、おじさんです」
「そう、おじさんよ。つまり、70歳からの20年は、20歳からの20年と時間的には同じ。私が20歳のとき、男を袖にして、振りまくって、そして、オジジを捕まえて結婚して、息子を産んで、育てて、大学に入れるまで、忙しい人生を送った時間が、まだ70歳から残ってる時間と同じですよ、なにが悲しくて老活ですか」
さ、さすが
『死ぬ時はたとえドブの中でも前向きにたおれて死ぬ』坂本龍馬オババ。
70歳からの20年が、20歳からの40歳までと時間的には同じと。
ま、言われてみれば、そうです。間違っちゃおりませんて
というオババと、マイナス思考が人の形をしているオババの妹・勝江。
心の違いが外見に現れて、今の叔母は妹というより姉に見えます。
さて、自殺をほのめかされて、叔母の家に訪れ
最初にしたことは、雨戸を全部開けることでした。
空気には、すえた匂いがこもり、キッチンには食べ残しの残飯
娘が駆け落ちして、ほぼ1週間でこのありさまって
いったい何があったってところです
そして、ぐじゅぐじゅ愚痴のオンパレード
「XXXXXXXXX」って
さらに
「XXXXXXXXXXXXXXXXX」って
もっと
「XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX」って
あまりにマイナス志向で、書く気になれねぇ〜〜〜。
伏せ字だぁ。
要約すっと、以下の内容です。
「夫から離婚届の用紙が届いた。娘は話もしてくれない。私なんて、どうせいらない人間なのよ。ほっといて。死んだほうがいいでしょ、私なんて」
だったら、死ぬって連絡しないで欲しいぞ。
この自己卑下と自己憐憫と自意識過剰を、いったりきたり、ほぼ2時間。延々と訴えられたわけであります
年齢を重ねると話がクドいっていうけど、ちとクド過ぎであって
そして、オババときたら相槌だけは、もう芸術の域で、うつむいて必死に訴える叔母の言葉に
「うん、うん」とか「ホーホー」とか、合いの手を入れてる。
でもってオババ、
熱心に聞いてるフリして、こっそり耳にスマホのイヤホン突っ込んでた。
近くにいたし、私の耳には、かすかにメロディが聞こえてた
それは、ディズニー音楽のスペシャルメロディバージョンで
♬僕らの世界のリーダーは
ミッキ、ミッキ、マウス
「私なんてどうせ、誰もみてくれないから、みんな勝手ばかりで」
「そっか、そっか、そうね」(ミッキーのテーマにのせて)
イッツアスモールワールドからの
♬It's a small world after all.
It's a small small world
「世界でわたしほど寂しい人間っていないって、わかる?」
「世界中、誰だあって」
♬ヨーホー、ヨーホー、海賊ぐらし
「どうせ私なんて死んだほうが、みんな喜ぶんでしょ」
「ほーほー」
とくに『カリブの海賊』の時の「ほーほー」は秀逸で、私的にはツボだった。もう芸術、アート、神域にいたってた。
姉妹のアウンの呼吸、入る隙もなかった
てか、入りたくない
女って生き物は老いも若きも、話すことでストレスが半減する。
それだけは確か。
2時間、言いたいことをさらけ出した叔母の顔色は良くなっていた。
「わかった、勝江」
頃合いだったのか、オババ、そっとイヤフォンを外した。
「あの男と話してくるから」
え? あれでわかっているのかい。聞いてないのに理解してんのかい。
てか、叔母の夫、オババの同級生、奴と何を話すつもりなんだか。
それは叔母も同じ思いだったのか。
「あの人は、結局、姉さんしかないから」って呟いた。
それ、どういう意味?
興味あります、そこんとこ
『男と女Ⅲ 人生最良の日々(仮)』
そういえば。フランス映画『男と女』の続編が、2020年に公開されるという話だけど、なぜか、私、ここにオババと叔父を重ねてしまう。
『男と女』は、私の大好きなフランス映画で1966年公開。
美しも知的なアヌーク・エーメと、男の色気満満だったレーサー役のジャン=ルイ・トランティニャン、監督はクロード・ルルーシュ。
美しい音楽はフランシス・レイ。
あの映画の53年後を、同じ俳優、監督で公開するそうです。
タイトルは『男と女Ⅲ 人生最良の日々(仮)』だそう。
この最良の日々ってのが曲者で、老人になった時じゃない。若いころの追憶なんです。
オババなら、ケッて言いそう!
老人ホームにいる男が、息子を介して、もっとも輝いていた頃に出あった女を探します。
てか、すっかりボケはじめているけど、女性は元気で。
男女の平均寿命の差を見せつけてる映画でもあって。
ジャンルイ、結構いい味だしてボケかましてるようです。見てみたいです。
2020年1月公開予定です。
『私達の愛は完璧すぎた、だから私達は結ばれなかった』って、アンヌ役のアヌーク・エーメが言ってます。
いつまでも、80歳過ぎても美しい女性です。
オババと叔父、一体なにがあって、今の状態なんだろうか?
次は探り出して参りやす。
to be continued