アメリッシュガーデン改

姑オババと親戚の物語をブログで綴っております・・・ブログ界のちいさなディズニーランドを目指しています

【毒親から結婚の道13】映画『わたしを離さないで』エモーショナルな嘘と、嘘をつくことで息ができる人

《オババ》私の姑、人類最強のディズニーオタク。妹の夫とは同級生

《叔母・勝江(仮名)》オババの妹、ヒステリー性障害を患う。娘を溺愛し結婚に反対。

《優ちゃん》叔母のひとり娘、39歳。婚活アプリで知り合った太郎と熱愛、過保護母に結婚の邪魔をされ、太郎と駆け落ち。

 

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「探せ! アメリッシュ。探し出すのじゃ」

 

オババ、古武士になってる。興奮してる

 

「は、して誰を」

「察せよ、みなまで言わせるでない」

「は」って

 

わかってます。わかっておりますが、どこ探せっていうの。

 

叔父を探して三千里か?

んなもん、探せっこないから

 

てか、妻である叔母さえも居場所を知らんのだから。

急に現れて、急に消えました。

 

あ〜〜〜〜あ〜〜〜果てしない、この大都会で

 

素人がどうやって、一人の人間を捜索できるの?

 

ちょっと想像してみてください。

米国から帰国しているだけの男を探すって、簡単なんだろうか。

 

東京にいるだろうけど、人口927万で、観光客含めたら優に1000万を超える中のひとり。

女性、子ども、若者を抜いてもさ、ムリっしょ。

 

軒並み、いそうなホテルに電話して宿泊しているか聞く?

昔じゃないんだから、個人情報って教えてくれないんよ。

 

ところで、また横道に逸れるけど、知ってます?

 

ホテル、忘れものをしても宿泊者に教えてくんないんだよ

なぜって、夫婦と言って泊まっていても、XX関係かも知れず、ホテル側じゃあ、わからないってことで

 

私なんて、毎年、過ごし、子どもも一緒でスタッフの一部は顔見知りのホテルでさえも、忘れものしたとき連絡くれんかった

おかげで、家中、探したじゃないか

ホテルスタッフに融通ってこと教育的指導したかったけどヤメといた

今、それほど個人情報って社会が神経尖らしてる

 

で、叔父をどう探すかって

さっぱりじゃ。

だから困ったときのグーグル先生って、聞いてみた。

 

そしたら、案外、人って証拠を残すってことがわかったわけで

驚いたことは、スマホの番号がわかると位置確認ができるってことで

 

で、わかっていることを整理してみました

 

スマホの連絡先

叔父の会社のホームページ

離婚届に書かれた米国の住所は叔母が持ってるから、後回し

 

スマホの番号がわかるなら、直接、叔父さんに電話するのはどうでしょう」ってオババに聞くと意外な言葉が返ってきました。

 

「あの男は何か隠してます。本人に聞いても無駄だから」

「そうなんですか」

「そうなんです。行け! アメリッシュ、どこまでも飛べ」

 

ど、どこに飛ぶんですか。

 

いちばん容易いのは米国にある会社。ホームページがあり、CEOとして叔父の写真が掲載されてます。

 

会社規模としては小企業と中企業の間? 

従業員は30人ほど。資本金1000万円、デトロイトが本拠地。

 

米国時間で午前10時頃なら社員をつかまえられると思って、夜の23時に電話してみた。

ツーツーツーって呼び出し音みたいな音が聞こえ

それから


“We’re sorry, the number you have called is no longer available.”

 

へ?

現在使われておりませんって。

番号をかけ間違えた?

 

もう一度、ホームページにあるナンバーを、数字を読み上げながら、正確にプッシュした。

 

“We’re sorry, the number you have called is no longer available.”

 

どういうこと?

会社の電話番号を変更した?

 

いっきなりの壁。

なんか嫌な予感してきた。

 

叔父はこの会社のCEO

ところで、CEOってなに?

 

こういう時もグーグル先生、すぐ教えてくれて

日本とは違い、米国ではCEOと社長はイコールではないのだそう。

 

グーグル、業務とか遂行とか難しい言葉を使って説明してますが、

要するに、仕事をする人(執行役員)がCEOで、どういう仕事をするか決める人(取締役)とは分けてるそう、つまり株主の代理人とは違うんだそうです。

 

でもさ、こう簡単に説明したわけだけど、ここまで理解するのに時間かけた。

けっこう、脳がフル回転した。

 

なんで会社組織って、こう訳のわからん言葉を使って、重要ですって、さもさもですって態度で概略とか、いろいろ書いてんの

 

理解に苦しむように作られてんの。難しくすんの。

 

わざと?

 

これ一般人に知られたくない秘密でもあんの?

ま、いっか・・

 

ともかく、叔父はCEOで、その会社に連絡がつかない。

それだけはわかった。

 

で、叔父は日本にいるし、社員全員で休暇中?

 

いやいやいや

 

こうなると離婚届を見るしかないから

翌朝、オババに連絡をいれ、再び叔母の家に向かいました。

 

昨日と違い、この日は雲が低くたれこめ暗鬱な気分になりました。

雲の厚さで、空気中の熱を逃さないために蒸し暑かったんです。

 

「離婚届の住所はアメリカの家よ。電話番号も家のもの」

「かけてみます」

 

“We’re sorry, the number you have called is no longer available.”

 

「同じです。叔父の会社と同じです」

 

私、ちょっと興奮気味。

 

「貸しなさい!」とオババ

「ええい、いでよ! 其方」

 

オババ、魔法かけても無理だから。それ、電話会社が案内している自動音声だから

 

「誰もでないようだ」

 

私、ここだって思った。聞きにくいこと言うべき間合いだって

 

「いったい、お義母さんと叔父さんって、どういう関係なんですか」

 

普段、オババのことを、お義母さんと読んでて、音声的には『おかあさん』であって、オババは心の声なんであります。

 

「関係? 同級生、それだけよ」

「違うわ、姉さん、なんもわかってないのね、昔っからそう。あの人は姉さんのことばかり見てた」

 

おおっと、投げたぁ〜〜!

叔母、いっきなり全力投球の直球どストライク、投げた!

(今日はわりと落ち着いており、おとなしい人に戻ってたんですが)

 

「そりゃそうでしょ。男はみな私を見るの」

 

オババァ〜〜、その自信、どっから湧く。

いいか、これブログだから。顔は出ないから。

誤解されたら、どうすんのよ。

 

草笛光子さんぽいなんて思われたら、どうすんの。

 

「姉さん、夫が選んだのが私ってこと、今でも許してないんでしょ」

「妹よ。いつの話を蒸し返しておる。20代のことか・・・。誰が誰を選ぼうと、そんなこっちゃ自由じゃ」

 

ま、待った。不穏なんだから、それでなくても雲があつく、今日は憂鬱な日で、体調に堪えるだから、喧嘩はなしってことで。

 

「いいなさいよ、悔しいって」

「勝江、本当にそれはどうでもいいことだ」

「嘘よ!」

 

うわー、叔母、またまたま狂気が出てきた。昨日の今日だものな。叔母、まだ普通じゃない。

 

叔母の顔、また般若になりつつあって、この姉妹の葛藤って、たぶん、妹の一方的な嫉妬だ。

 

しっかし、オババ、よく耐えてる

叔母に向かって、『でも浮気されて離婚でしょ』って言わない

競馬場で最後尾を走る牝馬の、その忍耐、最後にスタートダッシュで抜き去る力の蓄え方だぁ〜〜。

たぶん・・・。

 

あ、てか、その忍耐、こっちにもよろしく

 

で、私、あらぬこと考えていた。

 

叔母は映画『私を離さないで』のルースに似てるんだって、そう思った。

親友のキャシーの愛を欲し、そして嫉妬する、究極のかまってちゃん。

見栄っ張りで、人も物も全てほしがり、そして、何を求めているのか自分でもわからなくなる気の毒な人。

 

「昔ね、私、妊娠したって嘘を言ったのよ。あの男に」

 

オババの顔色がすこし変わった。

 

「嘘?」

「そう、嘘よ」

「じゃあ、流産って」

「結婚してから、そういうことにしたの」

「あの男はそれを知っているの」

「知らないのは姉さんだけよ。だから私に怒って・・・」

 

やっぱり、ルースだ

 

地雷ふんじまったかぁ?

 

to be continued

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映画『わたしを離さないで』

 

最初から臓器提供のためにだけ、クローン技術で作られた人間たち。

 

彼らの葛藤を描く映画で、原作は2017年にノーベル文学賞に選ばれたカズオイシグロ氏の小説

 

小説同様に淡々と命の重さと悲しみが描かれていきます

モノトーンに近い抑えた印象的な映像が小説以上に絶望的な現実を描く傑作

 

小説について、イシグロ氏は次のように語ってます。

 

「資産を作るとか、贅沢な暮らしをするとか、そんなことより、もっと大切なものがある。生きるうえで何が大切かを考えて欲しくて作った物語」

 

胸に迫りまる映画です

 

読むべきか、鑑賞すべきか、どちらでもいいのですが、どちらかを選んでいただきたい作品です

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