アメリッシュガーデン改

姑オババと私の物語をブログでつづり、ちいさなガーデンに・・・、な〜〜んて頑張ってます

【毒親から結婚の道21】映画『追憶』。ロバート・レッドフォードが光り輝いたあの頃。信念のある女は恋が残念だってこと

《オババ》私の姑、人類最強のディズニーオタク。妹の夫とは同級生

《叔母・勝江(仮名)》オババの妹、ヒステリー性障害を患う。娘を溺愛し結婚に反対

《叔母の夫》米国に本拠地を置く会社CEO。米国の会社を清算して日本で病気療養中

 

   🔵   🔵   🔵

 

オババ、叔父の病気に相当なショックを受けたはずですが・・・

 

私の家のキッチンで、病名が癌だと聞くと間髪入れず、

叔母に連絡したのです。速攻です。考える前に行動する女です。

走りながら考える人です。

 

「大変よ、あなた」

 

オババの声、穏やかですが、緊張気味です。

 

「・・・」

「離婚届、すぐ出しなさい」

「・・・」

「あの男、そうそう、あんたの行方不明の夫よ。破産していたのよ。だから、アメリカから日本に逃げ帰って、そして雲隠れ。・・・うんうん。わかるわ、そう、勝江、あなたも悔しいでしょうけど。でもね、向こうの金髪女」

 

「それが、ゆるせないの! バカにして!」

 

叔母があまりに大声を出したので、オババ、耳からスマホを離して顔をしかめています。

 

「でも、あのアメリカ女、とんだ貧乏くじよ。破産よ、破産なのよ。わかる? わかってない。そう、わかってないの・・・

あのね、破産ってのは、お金も家も全部消えたって意味。

それはわかるでしょ。

そう、ちょっと落ち着いて、今は、金髪女はおいといて・・・

え? おいとけない? 

・・・だから、アメリカの会社に連絡とれないのよ。あの男、破産で家も会社も全部、取られて。・・・だからね、黙って聞きなさい!

日本の家が危ないわよ」

 

「女が盗ってくの!?」

 

また、バカでかい声で叫んでます。

スマホから声が筒抜けで、おばば、顔をしかめて、また耳から遠ざけました。

スマホに向かって、唇だけ動かし声はださず

「声がでかい」って形作ってます。

 

「離婚届、すぐに出しなさい。いい、離婚の条件に家をぶんどってくるから・・・

大丈夫、私はあんたの姉よ。味方だから。わかってくれる。

・・・そう、そう、家も失ったら、どうするの。

その年で、ホームレスよ。また、わからない。いえ、金髪女じゃなくて、あたながホームレス。

わかった?

でも、あなたの名義になれば、大丈夫だから、え? わかってない?

どうしてわからない。なにがわからない。・・・え? 私の説明がへた?」

 

「この、アホ」

オババ、小さくつぶやいて、噛んで含めるように、ゆっくりと言いました。

 

「70歳すぎて、ホームレスになる。・・・

そう、あなたが、ホームレス。

私じゃないわよ。金髪女でもない

勝江の家がなくなるのよ。

すぐに離婚届、提出!

いい加減、理解しなさい!

わかったか! 喝!」

 

どんどん声が大きくなって、オババ、肩で息しています。

そして、叔母の話を聞いてから、スマホを切りました。

目が泳いでます。

 

「で、勝江に土地と家に譲るっていう委任状とやら、司法書士の書類、どこへ届くの」

「とりあえず、うちに送ってもらいました。明日には届くと思います」

一回、言葉を切ってから聞きました。

「病気のことは?」

「言いません。ともかく、勝江を説得しましょう」

「できるんでしょうか?」

「しなきゃいけない」

 

叔母、相当にテンパっていそうで、理屈じゃ通らない。

こういう意固地になった女性、難しいです。

 

非モテ女性が、三高男(死語?)をゲットした『追憶』という映画があります。せつないラブストーリー映画です。

 

映画のヒロイン、バーバラ・ストライザンドは、非モテこじらせ女性で、叔母と通じるものがあります。

叔母のように感情的な女性ではありませんが、根っこは同じと、ついつい思ってしまったんです。

 

やわらかさを失った女性って、乾いているって。

 

『追憶』は、一昨日のブログであげたロバート・レッドフォードが最も光を放ち、輝いていた時代の作品です。この頃のレッドフォードはノッていました。

 

代表作の一つ『スティング』が公開された年でもあります。

 

『追憶』は、しかし、実際はバーバラ・ストライザンドのための映画です。当時、歌手としても実力ナンバー1のスターでした。

 

非モテ反戦左翼運動に熱をあげる、あまり美しいとは言えないバーバラ。

それに対して、イケメン、高身長、高学歴と3拍子そろったレッドフォードが恋に落ちって、非モテ系女性の、ある意味、夢を叶えてるわけで。

 

これねぇ。

 

世の中に、人が振り返るような美人でスタイル最高、知性も高く、話題が豊富で楽しい女、おまけに性格もよくて優しく、ついでに若い女子。

 

現実離れした、こういう女子。

 

実際のところ、どれほどいる? ほんとにいる? 存在する? 漫画じゃないからね。リアルだからね。

 

『追憶』のレッドフォードって、男性版、そういう人間なわけ。

 

もちろん、女どもが群がる。

 

バーバラなんて、左翼主義に凝り固まった頭でっかちの女で、おまけにブ○!

ふつうの男でも逃げ出したくなるような、うっとおしい女で。

 

それが、あなた。

さっき書いた、パーフェクトロボットみたいな男バージョンを捕まえて結婚できたわけよ。世の非モテ女子の輝く光になったわけ。

 

もう野球で言えば、9回裏逆転ホームランでも足りない。

延長戦、12回で、逆転ランニングホームランの域。ヒーローです。

 

もし、あなたがこのバーバラの立場だったら、どうします?

 

私なら、夢見ごごちで、一生、つくします(キリ!)

神さまや仏さまや、ついでに太陽神も含めて、全部に感謝して、ほっぺたツネって、夢じゃないかって思いながら。目が冷めたら、すべては勘違いだったにならないか、毎晩、夫の顔みるっしょ。

 

なのに、この女、結婚して、主義主張がちがうからって、別れたんであります。

 

ざけんぁ〜〜!! 

そんな幸運、ないぞ。見てるだけで幸せな夫なんて、そうは転がっておらんわ。てか、ないわ!!

 

叔母のように、実質、夫に逃げられたわけじゃない。レッドフォードつなぎとめる手段、いろいろあった。私なら脳を絞らなくても10個は考えつく。

 

なのに、ああ〜〜〜〜!!

 

叔母が叔父に見捨てられたのって、おそらく、そのエキセントリックな性格に、叔父、手を焼いたからであって。

 

バーバラと叔母は違いますが、結果として、性格悲劇で自らせつない恋にしてしまったわけなんです。

 

相手と妥協する、あるいは、相手の身になるってこと考える余地はあるって話でございます。

 

で、オスカー・ワイルド(作家)が言ってます。

『現代の女性は、あらゆることを理解する。

ただ、自分の亭主のことだけは理解しない』

 

ついでに、アーサー・ゴッドフリー(米国のブロードキャスター)の名言もあげとく。

『結婚するとき、

私は女房を食べてしまいたいほど可愛いと思った。

今考えると、あのとき食べておけばよかった』

 

 で、現実にもどって、私、

「これから、どうします」って聞きました。

「とりあえず、うな重を食べて、精力をつけます。話はそれからじゃ」

 

せ、戦力、じゃなかった、精力! 

もう十分満タンだと思うけど、オババ!

ガソリンスタンドだって、それ以上は、もう入れてくんないって。

 

to be continued

 

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映画『追憶』

 1973年公開の古い映画で、一昨日のブログであげたロバート・レッドフォードが最も光を放ち、輝いていた時代の作品です。

 

この頃のレッドフォードはノリに乗っていました。

代表作の一つ『スティング』が公開された年でもあります。

 

監督:シドニー・ポラック

主演:ロバート・レッドフォード

バーバラ・ストライザンド

(もともと歌手として活躍した女優。映画の主題歌も歌っています)

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