《オババ》私の姑、人類最強のディズニーオタク。妹の夫とは同級生で破産した彼の財産を守るために、叔母との離婚に手をかす。
《叔母・勝江(仮名)》オババの妹、ヒステリー性障害を患う。優ちゃんの母親、娘を過保護に育てる毒親。結婚に反対していたが妊娠でコロっと変わる。離婚したことを知らない。
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穏やかな日々
長く仕事したり、長く生きてると、
諦観ってものが身についてくるんであります。
まだ起きてない不幸で不安になるよりも、今ある平安を愛するちゅうか。
ディズニーシーから戻って、私、平和な日を過ごしております。
この日々を、ぜったい死守するってな勢いで、昼寝してました。
と、電話が入ってくるじゃありませんか。
オババです。
「ヒマしておろう」
毎日の生活において、自分が少しヒマなのか、かなりヒマなのか、あるいは、すご〜〜くヒマなのかって、そんなこと誰が関心を持っているでしょうか。
でも、この場合。
オババからヒマかと聞かれて、そうですと答えた結果、どういう結果が待っているかってのは、さすがに学習しております。関心もってます。
だから、強い口調で答えました。
「いえ、とても忙しいです」
「それでな」
って、全く聞いてな〜〜い!
「結婚式を行うって話になった」
「へ? 誰がですか」
「優ちゃんたち以外に、誰が結婚する」
「は、いえ、あの叔母さんのことは」
「ああ、あれか」
「離婚のことは・・・」
「適当に言い繕っておいた」
あ、あのね。どう転んでも適当に言い繕う方法なんてありませんが。
「て、適当にとは」
「適当は適当じゃ。他になかろう」
つまり、叔母さん、離婚を受け入れたんだろうか?
それとも、ちがうんだろうか。
そこで、冒頭の文言を思い出していただきたい。
長く生きてくると、
諦観ってものが身についてくるんであります。
まだ起きてない不幸で不安になるよりも、今ある平安を愛するちゅうか。
「わかりました。適当に解決してると」
「ま、そういうこっちゃ」
もうね、離婚問題が、こんなふうに適当に解決していけば、世の中、ものすご〜〜く楽なんであって。
映画『クレイマークレイマー』
『クレイマークレイマー』という40年前にブームになった映画があります。
ある日、超多忙なエリート会社員が、家に戻ると、女房がいなくなっていたって、男性にとっちゃ、もうねホラーのような状態ですよね。
クレイマーってのは主人公たちの苗字で、そのテッド・クレーマー氏、これまで家事なんてやったことがないけど、プライドがあるわけよ。
仕事じゃあ、マンハッタンで働くエリートであって、そんなの簡単だって。
でもね、
家事やってみるとフレンチトーストひとつ、まともに作れない。
いかに、家庭のこと妻に任せきりだったかって、わかるシーンで、5歳の息子に完璧にバカにされるんです。
卵一つ、まともに割れなくてね。
これ、40年前の映画です。
でもって、今も、まったく家事ができない男性、いるんだろうな。
うちの親戚は、ちと事情がちがって、優ちゃん、全く家事ができなくて、太郎くんは有能ですからね。
結婚って、その、いつか太郎くんが家出しないか、ちと不安もあるわけで。
で、昨日から、リアルな今の結婚について考えちゃっております。
結婚オワコン説
2014年カリフォルニア大学で、72,000人のデータを調査したところ、独身のまま中年を迎えるよりも、伴侶がいるほうが圧倒的に健康的な体を保っているという結果がでております。
このデータからは、既婚者のほうが長生きし、『うつ病、脳卒中、心疾患の3代病リスクが少ない』という特徴まであります。
え? ちょっと待ったぁ〜〜!
昨日のブログと真逆じゃないかって、思った、そう、あなた。
ありがとう。
そうなんです。このデータ、社会の変化による現代の若者。世代の価値観という大きな問題が抜けていて。ここで昨日のブログ。オハイオ州立大学の研究が出てくるんであります。
カリフォルニアのデータ世代は、
専業主婦正義で、キャリアウーマンが喜ばれなかった時代。
幼い女の子の夢は「お嫁さんになること」が1番人気だった時代の話で、今の結婚、様相が変化しています。
2018年版女の子の大人になったらなりたいもの(第一生命保険調べ)
1位「食べ物屋さん」
2位「保育園・幼稚園の先生」
3位「看護師さん」
4位「学校の先生」
5位「お医者さん」
お嫁さん、ベスト10までに出てきません。
そもそも主婦は職業という認識がないのです。
過去、結婚は癒しであり、自宅でくつろぐ場所でした。
しかし、現代は結婚して夫婦共働きが普通。その結果、共に過ごす時間が激減しています。それは坂を転げるようなグラフになって下がり続け、過去から現代の夫婦像をあらわしています。
仕事と家事と子育てに費やす時間が増えることで、家庭は癒しの空間よりも、イライラの原因にさえなってきているって話、私、アメリッシュ、もう驚いたんであって、そして、なんとなく、それアルアルかっても思っています。
最新のNHKデータでは7割の若いひとが、必ずしも結婚する必要はないと考えているそうです。
欧米でもその傾向は続いており、
結婚しないで子どもを産む、いわゆる婚外子の比率が
スウェーデンでは54.7パーセント。
フランスでは52.6パーセント。
ちなみに、日本では2.1パーセント。
過半数以上が結婚外で子どもが産まれている現状です。
そして、婚外子の比率が増える国、スウェーデンとフランスは少子化対策に成功した国でもあります。
こうした世代にとって、結婚が憧れではなくなっています。
どうすりゃいいんだ、日本。
でね、平安時代。
貴族階級の結婚は、基本、通い婚でした。
これ、案外と現代にあっている結婚かもしれません。
男も、女も、親元で暮らして、男が通ってくる平安方式。
案外といけるんじゃない?
もう少し、ハードルの低いところから改革するとすれば、家事の外注です。
ともかく、仕事と家事の両立なんて、はりきり過ぎなんであって、
もう、食事は外食!
シンガポールは家で料理つくらない人が多いし、家事代行サービスが安いです。メイド、月5万円から雇えます。
とにかく、ホーカーという屋台がどこにでもあり、安価で健康的な朝食にありつけます。
そんなことが一般的になれば、もう少し楽になれるんじゃないか、なんてなこと思ってしまいます。
to be continued
映画『クレイマークレイマー』
1979年公開アメリカ映画
第52回 アカデミー賞作品賞
ニューヨーク・マンハッタンに住む会社員テッド・クレイマー(ダスティン・ホフマン)は家事と育児、すべてを妻ジョアンナ・クレイマー(メリル・ストリープ)に押し付け、自分は仕事にかかりっきり。家庭を顧みない夫の代表です。
専業主婦であることに疲れたジョアンナは、仕事をしたいと相談するが、テッドは全く取り合わない。
夫は仕事が順調。出世もした。収入も多い。
で、妻の不満がわからない。
そして、ある日、妻はなにも言わずに家を出てしまいます。
夫テッドは息子ビリー5歳の世話と家事をこなしながらの、会社の激務という父子ふたりの生活。そして、はじめて、家事一般なにもできないことがわかるのです。
ビリーを育てるために奮闘するテッド。仕事がおろそかになり会社をクビになってしまいます。
40年前に、妻が飛び出すのは事件でした。日本人の感覚からしたら、マジ、自分勝手な妻だって、当時は思われたと思う。
ジョアンナは家にこもり、家事と育児だけの毎日に、ウツ状態になって家を飛び出したのです。その後、一人になって精神的にも回復し、仕事にもつき、それも順調にこなし、で、息子の親権が欲しくなるんです。
映画後半部分は、ビリーの親権争いがはじまり、妻と夫が裁判で戦います。
結果は映画で、現代の問題もはらむ、とてもいい映画です。