アメリッシュガーデン改

姑オババと私の物語をブログでつづり、ちいさなガーデンに・・・、な〜〜んて頑張ってます

【結婚と毒親 24】映画『君の名を。』世界観でいってみようか! 恋心だけを満喫するって、ほんとは稀有なことだから

《オババ》私の姑、人類最強のディズニーオタク。

《叔母・勝江(仮名)》オババの妹、ヒステリー性障害を患う。娘を溺愛し結婚に反対。娘が去ると誘拐されたと騒いでいる。

《優ちゃん》叔母のひとり娘、39歳。婚活アプリで知り合った太郎と熱愛、過保護母に結婚の邪魔をされ、太郎くんと駆け落ち中。

《太郎》35歳。高校時代に親を亡くし、一人で農家を切り盛する勤労青年。

 

 🌸   🌸   🌸

 

「勝江もかわいそうな子なのよ、昔、私がいじめてたから、だって、あの子、ほんと辛気臭かったんですよ。大人なって、ちょっと悪かったと思いましたがね」 

 いじめたんかい!

オババ、体格がいいし、叔母は小柄で華奢だしで、

個体差からいって、圧勝でしょうが。

ジャイアンスネ夫をイジメてる、それ。

 

「ともあれ、あの子の結婚は、とうの昔に破綻してますから、すべてのエネルギーが優ちゃんに向かっていて、結婚なんて認めないって、歯ぎしりして連絡してくるのよ。もう朝昼夜かまわずにね。私にストーカーしても意味ないのですけどね」

 

叔母がストーカーって、ありそうで怖い

なんてこと頭で考えていたら、

オババ、おかしな人を見るような目で私をみていました。

 

照れ隠しに、ニッと笑ってみると。

オババ、例のハリソンフォードみたく片方の唇を上にあげ、ニッと対抗してくるので、しばらく、ニッ同士で固まっていましたが、やはり、熟練の差で負けました。

 

「それでも、優ちゃんにとっては結婚するほうが」

「勝江はね、 寂しいんです。だから優ちゃんに執着して、それが母親のすることだって、信じていますから。厄介で」

「お義母さんから話すことはできないんですか」

「フン」って鼻で笑ってます。

 

ま、そんなふうなこと話していると、夫が散歩から戻ってきました。

日曜日の朝は散歩からって、じゅん散歩じゃないって

 

で、オババをみると・・・

 

顔がぱあ〜〜って、まるで恋人に出会ったように明るくなり、夫のほうといえば、全く気づいてない。

なんだか、学生時代に見たことのある、熱烈片思いのようで

子育てってワリに合わんなって、人ごとのように感じた瞬間。

 

「それで、お義母さん、こちらにいらしたのは?」

「勝江の電話が、ひっきりなしでね」

「・・・」

「だから、まあ、あなたと一緒に優ちゃんとこに行こうと。勝江が連絡しても出てくれないそうで、電話もメールも無視だそう」

「待ったっっっっぁ!」

「待った、なし!」

「いえ、待った、待ったづくし」

「ファイナルアンサー」

「いえいえいえいえ」

オババ、顔がギョロ目になってる。目だけになってる!

 

・・・・・・(泣)

 

結局、翌日、オババに付き合って、私、太郎くんと優ちゃんと話をすることになっちまい、訪ねて行ったわけです。

 

そこで見たものと言ったら、もう、なんちゅうか、

がらーんとした飾りもない男所帯の古い畳の田舎家に

 

後光がぁ〜〜〜っ!

光輝く女神様がぁ〜〜〜!

 

優ちゃん、肌も全身もすべて光り輝いていて、もう新婚オーラ満開!

思わず、眩しいって、眩しすぎるって、顔をそむけちゃいました。

トラックで逃げて、たった3日で、この変化!

 

39年間、待って、待って、待ち続けた映倫R−18指定!

そんじょそこらで簡単に男を見つける若い女子には出せまいって、

簡単にはでないオーラだって

 

優ちゃん、男の人と付き合ったことも初めてなら、手をつないだくらいドッキドキの、恋とか愛とか、その周辺のことは義務教育が終わったばかりで

39年間、義務教育で我慢してからの〜〜

待ちすぎちゃってからの、模試なし一発勝負! 逆転ホームラン!

 

そういう輝きってあるんだなあ

 

もう、これは熟成されたワインの輝き、年代物の美味

 

私たち訪ねていくと、

アメリッシュ姉様、伯母さん、こんにちは」って

声から、かすれて色っぽい。いつの間に、そんな技、身につけてたって、もうびっくりです。

 

まだ3日というのに、その場に馴染んでること、

風景として馴染むスズメと同レベル。

女って魔物だなって、ふっと思った瞬間。

 

オババも私も言葉を失いました。

 

「もう、勝江のはいる余地はない」って呟いてから

「元気そうでよかった。太郎くんは?」って聞きました。

「畑に出ています、あとで手伝いに行こうって思っているの」

手にご飯粒がついています。

「なにしているの?」

「お昼ご飯に、おにぎり、作ってるの」

 

私とオババ、以心伝心ちゅうか、

心が、この件に関してはシンクロしている。

シンクロナイズのペアカップルみたく、水面から伸びた足が、ピターと同時につま先まであってた。

 

なぜってな、優ちゃんのおにぎりとかいう、

キッチンに積み上がったコメの山を見たんであり。

 

ととととと・・・、そこは優ちゃん、せっかく掴んだ太郎くんという宝、

一瞬で魂が折れちまうぞ、そのおにぎりという代物。

 

結婚って考えたとき

男性は、なにを思いますか?

決め手はなんですか?

 

そんなアンケート、グーグル検索すれば、いろいろ出て来ます。集約すれば

 

男性側アンケート:結婚の決め手になったのは何

『いっしょにいて楽だから』

『子どもができたから』

『長いつきあいだから』

『家事や料理がうまいから』

 

いやあ〜〜〜。現実的ってか。もう現実。

あなたたち、間違ってない。

その通りです。

 

ですから思いだしたんです。

『君の名を。』

 

太郎くん、そうした男性の思い、すべて断ち切っている!

年上で、なんもできない優ちゃん

男性が結婚の決め手とするアンケート、すべて敵にして

優ちゃんを選んだってこと、

そこはもう、君の名は。の世界観でしか語れない。

彗星が降って村を全壊するくらいの異常事態で恋をしたんだ

 

でもな、そういうバカみたいに一途で、そして、すべてすっとばしてるあんたたちが

 

大好きなんだ〜〜〜!

 

私、2人を見ててわかった。

なぜ、運転下手なのにがんばって、トラック運転してまで応援したのか

二人を逃したのか

叔母のこと考えれば、あとが怖いってわかってたのに、がんばっちゃたのか

 

要するに、私が忘れてしまっていたもの

もう、思い出すこともできないもの

たぶん、子どもを産むとき、陣痛とともに同時に産み捨てちゃった何か。

そういうものを思い出したんです。

 

なぜか思った

私も、自分探しの旅に出たいって

なに探したいんかわからんけど

 

そして、その前に、このコメの山をおにぎりにって

 

to be continued 

 

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天気を操る少女とオカルトーライターの少年が運命に翻弄されながら、成長する姿を描いているそうです。

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