【噂か誠か】ディズニーパークで遺灰がまかれている
『ディズニーランドで遺灰を撒く人がいるというのは事実です』と、ウォールストリートジャーナルの記者が明らかにしました。
米国ディズニー社によると、一番多く遺灰が発見されるのは『ホーンテッド・マンション』近くだそうです。
あまりに納得のいく説明に思わず苦笑いした私。
もちろん、ディズニーランドでの散骨は認められていません。ある男性が母親の遺灰をまこうとして逮捕された事実もあるようです。
それほど熱烈なファンがいる証明かもしれません。
そんな非常識な人間、日本にいるわけがないと咄嗟に思った、あなた。
ディズニーをなめてはいけません。
実はアメリッシュの親族に、狂気の沙汰としか思えない
ディズニーオタクのオババがいます。
「私が死んだら、ディズニーの海に流しておくれ」と、本気で遺言書に書いたオババです。
本気です!
正気です!
認知症でもありません!
↑ ここが一番怖いところ。
このオババ、かなり日本人離れしております。
訳あって、アメリッシュ、オババのご宣託に逆らうことができないのです。
義母なんです。
「それは犯罪者の道まっしぐら。私を警察のご厄介にしたいのですか、お義母さん」
「時にな・・・」というささやき声が聞こえた。確かに聞こえた。
が、そこはオババ、片方の唇をニッとあげる得意の笑顔を作り話題を変えた。
「おおアメリッシュ。私の愛するギリの娘。そんなことを考えるわけがないでしょ。私はいい義母なの。それにね、アメリカの海なら問題ないのよ。調べてきましたからね。だから、フロリダのディズニーワールドの海に私を流してちょうだい。お願いね。これは最後のお願いよ」
"自らをいい人間と公言する人にいい人がいた試しはない。悪いことに、時に憎めん奴がいることは確かだ"アメ人生訓No.1
"最後といって最後のお願いになることは決してない"アメ人生訓No.2
オババ、かように宣言して、再び片方の唇をニッとあげました。
オババによれば、この笑顔はスターウォーズのハン・ソロ、つまりハリソン・フォードの皮肉顔で、自分をとびっきり魅力的に見せたいときにするそうです。
しかもムカつくことに、女性だが似ているんであります。顔のシワ状態がとくに。
どんな顔かといえば、お爺さんになったハン・ソロを頭に浮かべて、あの息子カイロレンにやられた最終話のシワ顔。あの顔に白髪のカール頭を乗せ、顔の造作をアジアンにシフト。
それがオババですっ!
ハイ、理解できた方
その想像力に惜しみない拍手をお贈りします!!
オババ、ディズニーオタクの上にスターウォーズのファンであり、特にハン・ソロファンは筋金入り。顔の造作は違っても日々、鏡の前で努力すれば似てくるという好例であります。
先ほど、オババの顔を理解できた想像力天才肌の方のみにお知らせがあります。
鏡で、シンデレラ城にある継母の鏡を想像いただければ間違いないかと。その鏡の前で老齢の女性が唇を片方上げ、ハン・ソロ顔真似をする姿を想像してください。(私はしないぞ)
これを理解できた方、さらにレベルアップしたようです。おめでとうございます!
さて、オババがウチに泊まる一番の理由。それは自宅よりも、ディズニーリゾートに近いからです。
で、いつものように、ものすごい荷物を最初はヤマト便、次に抱えてやってきたのであります。
オババ、言いました。
「大丈夫、気を使わなくても、必要なもの全部持って来たから。持てないものは送ったわよ。届いてる?」
届いてるっすよ。専用の鍋も含めてな。
まあ、このオババ、それほど嫌いじゃないのであります。大変ですが、エネルギーが私の倍はあって、あまりに異生物すぎて、笑うしかないんであります。
さあ、いよいよディズニーリゾート編です。
我が家には、オババが提案するディズニー法5か条が存在しており、すべての法は、このディズニー法の下に置かれてます。ディズニー法に違反した場合の罰則は、それはもう語るもおそろしい・・・。
ともかくも、オババの法に従えば、いかにディズニーが混雑し、ディズニー初心者レベルでは、1日に4つもアトラクションに乗れれば最高だというほどの混雑日でも最高ランクの攻略ができることは断言できます。
ただ、ここで大切なのは、『楽しむ』という娯楽を最初に捨て去る勇気が必要であります。
ディズニー法
その一 前夜、混雑具合を見て、どのアトラクションを攻略するか、家族会議
その一 開演まえからゲートで並び、一番前でダッシュを狙う!
(ありかそれ? ナシナシのナシでしょうが。残りのディズニー法は後ほど)
年齢にもかかわらず、ディズニーではオババの何かのスイッチが入ります。
実際、ポンっという音が聞こえるほど、疲れ知らず。剣で打たれても矢で射られても大槍を振り回すキングダム大将軍王騎のごとき漲る力。
ご存知のように、ディズニーはものすごく混雑し、園内は広く、歩く距離は半端ないです。
アトラクションの3つも乗れば、もう限界がくる私とちがい。おばば、底知らず。
開演前のディズニーランド。
アメリッシュ家のディズニーの朝。
それは猛者たちの集まる戦闘場。いかに混雑しようが、すべてのアトラクションおよびパレードを見尽くすという熟練たちが最前列に並ぶ、特別の空間。
戦闘配置についたアメリッシュ一族
開園! その瞬間、オババのひときわ大きな声があたりに響き渡ります!
「散(サン)!」
号令のもと、夫はファストパス会場に向かって全力疾走。アメリッシュは2番手の人気アトラクションの行列へとヨタヨタ全力疾走。
オババと孫がその後を追う。コンビネーションはバッチリって、
なんでやねん。
ディズニーの話をしはじめると終わりません。
そこは長い苦労があったんです。
ともかく、オババ、オジジの退職金を大枚はたき、フロリダのディズニーワールドに1か月滞在したツワモノであります。老後の資金は? とか、こんごの生活設計はとか、全く考えていない。
恐る恐る、アメリッシュ、聞いたことがあります。
「老後はどうするつもりでしょうか?」
その答えが
「死ぬ時は、たとえ、どぶのなかでも前向きに倒れて死ぬ」
お前は坂本龍馬か!
to be continued