【婚活】アラサー女性の逆プロポーズ。でも、こういう男はやめなされと僭越ながら思った話
私はバカだと自覚することがままある。ま、常に70パーセントはバカだと後悔することが多い日々ですが、今回もそうなんです。
実は、id:happinessdeepenさんがきっかけです。
今日、ずっと私の最初のころの記事を読んでいただいてると、
「あなたへのお知らせ」コーナーで知りました。本当にありがとうございます。
私がブログをはじめたきっかけなど、過去記事を読んでいただき、わざわざコメントしていただいていた。
自分でも何書いたかなんて、忘れているほど、というのも、もう9ヶ月も前のブログで、だから、なにもかも忘却のかなた。忘れているんであります。
で、ついつい後追いして、その記事を読んだわけです。
それは、とても痛い婚活記事でした。ブログはじめの頃に書いたもので、読まれた方はほとんどいらっしゃらない。
いや、いらっしゃるけど、少なかった昔のことであります。
それを、ここで新たに書き直したいなんて、そう、私はバカの極みです。
ブログネタに困った、いや、ネタに困ったわけじゃなく、明智光秀の歴史ものが、簡単には書けない。いや、書く内容はわかるけど、どう書けば伝わるのか、それがわからない。そして、年末。
そうだ、京都へ行こう!
じゃなかった、そうだ、古い記事を書きなおそう。
今日のところは・・・
だから、読まれた方には退屈かもしれませんが、過去の内容をかなり修正しました。
世界の婚活女子よ、こんな男はやめとけって話です。
アラサーの婚活
とある明るい春の日、とあるブルーベルヒル勝浦という場所に行きました。
ここは千葉県の房総半島先端にある宿泊施設で、南仏のプロヴァンスみたいな場所なんです。(すみません、盛大にもりました。気分です、気持ちです、その心意気が大事です)
広大な芝生の広場が広がり、小高い丘にはホテルが、そこから広がる、まるで南仏のような穏やかな芝生。
樹木の間からはブルベリーやさまざまな花が咲き乱れています。さらにその先には太陽に愛された海が・・・
癒されたい、癒されることが欲しい。
そんな呪縛にも似た気持ちで、私は深呼吸していていた。
私は、ひっそりと芝生のくぼみに寝っころがり、両手を胸の前で組む。
ラベンダーの香りもさわやかな、そんな春の日。
自前ヨガのポーズ、静寂の印。
空気と化した私、平和です。
ふんわりと風が通り抜けていく・・・
と、その時、無粋な足音が!
一人ではなく二人の足音が近づいてくる。
サクサクサクサク・・・。
芝生を踏む音がだんだん大きくなってきて、
あ、私、くぼみに寝てるから、いい? 踏まないでね、いい? わかってる?
見えてる?
心で念じてると、声が聞こえてきました。
一オクターブ高い女性の声です。
「だってぇ、ヒロくん(仮名)、わかるでしょ?」
甘ったれた声。
ふうって思ったんです。
この声は聞き覚えがあるからです。ハスキーに声をわざとらしく砂糖菓子につつんだアラサー女性の声。
この二人連れは、今朝方、レストランで隣のテーブルにいました。
女性の顔立ちは、ものすごく盛って指原莉乃さん。
(てへ、この場所が南仏かってと同じくらい盛ってます)
つまり、まあ微妙な線ではあります。指原さんごめんなまし。
おそらく2から3歳くらい相手の男性は年下です。もしかすると、もっとかも。
いい女オーラを自ら出している指原似の女性。
(自らがミソ。他人が思ったとき、はじめていい女です。そこをカンチガイしても私は言えない。女はカンチガイしてなんぼじゃ!)
服装は春だったから、ひらひらの花柄ワンピースに、つまり、婚活サイトでスタッフが声を大にしていう、男性受けする穏やか系スタイルでした。
男性はメガネ! なぜか、それ以外の印象がなかった。
「すわらない」と女が言った。
「いいよ」と男が答えた。
二人は歩き去ると思いきや、アメリッシュの頭上で座りこんでしまったんだ。
え? 私に気づいてない?
ほら、足元のくぼみ、そこに私が寝ていますって。
『黒子のバスケ』のテツヤか、私は!
そこまで地味か。
いや、もうね慌てたね。
ここにいるから、私が、ここにいるからと言いたかった。
しかし、その時、女性がだしてる特殊オーラに、声が出せなかったんです。
なんて言うか、ほら、例えば、公園でキスしてる二人にゴホゴホと咳をして知らせるみたいな、そんな間抜けた人になりたくなかったわけで、仕方なく息をつめて黙っていた。
だって、緊迫した空気が漂っているから。
だって、わかるんです。私もダテに年をとったわけじゃない。
女が勝負をかけるとき、空気が変わります。たいていの場合、本人は自覚しないけど、ピンと張り詰め咳払い一つもできないオーラを発するんです。ただ、往々に男性にはわからない。それは同性にしか察しえない特別のオーラであります。
そこで、この指原さん、言ったんです。
「私って、できる女でしょ」
え? 今、ここで、こいつは何が言いたい。いきなり、できる女アプローチって、すべからくイミフ(意味不明)だから。
年下男よ、君も困っているだろうな、だから何も言わないんだな。
わかるよ、その気持ち、いきなりのできる女って、何が言いたいのって思うよね。
さらに、できる女からの次のアプローチに、私は、へ?って思った。
「結婚って、まだ先だと思っていたの」
アメリッシュ、ここで納得したんであります。そうか、このメガネ君と結婚したいんだ。だから戦闘態勢か。そうだな、そろそろ焦ってもいい年齢ではあろう。婚活市場において首都圏は男性が少ない。圧倒的に女性が不利だそうだ。これ、婚活サイトの受け売りですが。
しかし、できる女からのアプローチは、ちと間違ってない?
メガネ君、黙っている。
そうだね〜〜、言葉をなくすよね。
「だからね、結婚なんだけどね。できる女って結婚したがらないって思われてるでしょ」
「へえ、そうなんだ」
「そうなの、でも違うのよ」
できる女でも結婚したい、なんという回りくどいアプローチ。
そして、メガネ君のほうは、まったく意図に気づいてない。
あくび混じりに「ここ、いいところだね」と優しい声で、関係のない話題をふっている。
「ヒロ君は結婚のこと、どう思う」
おお、ここで満を持しての直球勝負!
できる女アプローチでは遠回りすぎで、メガネ君の琴線から外れてるって気づいた。ま、大抵の男性から外れてると思うけど。
ベタですがお料理自慢のほうがよかったと思う。
しかし、女も30歳を過ぎると、いや、もう少し上? いずれにしろモタモタしている年齢じゃない。
婚活の先には妊活が見えてくる。
さあ、結婚のこと、どう思うに対して、どう、お答えか!
さあ、どうする、ヒロ君。どう答える。
さあさあさあ・・・!
二人(私と指原60パーセント似)は固唾を飲んで答えを待っていた。
「あすこな」と、奴は言った。
「海が見える、いいなぁ」
えって、思わず、私たち二人、声が出たね。
こいつ、聞いてないのか?
それとも、聞こえないふりをする高等戦術か、私たちは答えに迷った。男の顔を見ればわかる。なにせ、アメリッシュ、ダテに年を取っていない。メガネ君の表情をみれば、押すところか引くところかわかる。
「ねえ、私の話、聞いてる!」
あっ、押しやがった。
それも、かなり苛立った声で。
NG、カット、カット、やり直し!
だめだ、女よ。それはアカン!
ここはぐっと堪えて、穏やかに進めるところだ。喧嘩腰になってどうする。結婚がゴールで、今がその手前のところまで来ているなら、いま、この瞬間に半分ほどゴールが遠のいたぞ。
しかし、その後のメガネ君の返答に、さすがの私も仰天した。
「なんの話?」と穏やか〜〜に聞いたのだ。
メガネぇ〜〜〜!
耳が不自由なのか。究極の空気読めない男か!
要するに、『まだ結婚できない男』か!
その答え、キングダム王騎の槍ほどの破壊力だぞ。
結婚だ、結婚してよと聞いているのだ。いや強制しているのだ。それを「なんの話?」で穏やかに切り返す?
完全に殺した。
張り詰めた空気がシューとしぼんでいくのがわかる。
「なんでもないわ」と女が言った。
「海、見に行って、帰ろうか」
「いいね」
そこは聞こえるんかい。
「そうね」
『最後にお前の声が聞けてよかったぁby キングダム』
このふたりが、どうなったか知りません。おそらく想像通りの展開になるでしょう。
女よ、人生経験が少しだけ豊富な私が断定する。その男はやめて、他を当たれ!
年齢とともに時間は早くなる。人生は短い。
今回、きっかけとなったのは下記のブログでした。
ずっと、以前のブログ、たくさん読んでいただいて本当にありがとうございます。
happinessdeepen.hatenablog.com
そして、婚活ブログといえば、堅物さんとのやりとりを興味深く書いてらっしゃる、このブログを忘れちゃいけなかった、ご紹介します。