【噂か誠か その4】ミッキーマウスは一匹しか存在しないという聖域
ウォルトディズニーの名言
All our dreams can come true, if we have the courage to pursue them. I only hope that we don’t lose sight of one thing –that it was all started by a mouse.
(夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は必す実現できる。いつだって忘れないでほしい。すべて一匹のねずみから始まったということを)
ディズニー法第4項
◼️ レストランは混雑時間を外して利用せよ
ディズニーランドに来て、すでに8時間が経過していました。
休日は8時から開演しますので、午後4時になっています。
本日はお日柄もよく、じゃねえ、天気もよく、春というより、初夏にちかい気候。さすがのオババ、かなりお疲れの様子。早めの夕食にして英気を養うことになりました。
ディズニー法・附則1条:
パークが混んでるときはトゥモローランドに行け
他の爆混みレストランと比べれば、ここのレストランは空いています。
理由は、一番ディズニーらしくない場所だからと思います。
夢の国ぽさもない
ファンタジーぽさもない。
古き良き時代的な良さもない。
トゥモローランドは中途半端に時代遅れの未来都市。
米国ディズニーが開演した1955年頃に考えられた未来の都市だし、古くて当たりまえでしょう。
イタい感半端ない。30代をすぎてアリスのコスプレしている女。
そんなイタい感じ、トゥモローランドいい感じにだしてます。
さて、「私の若いころはこんなことでヘタばることはなかった!」などと休憩に難色を示しつつも、実際のところ疲労困憊して、エネルギーを補給しなければなにもできず、オババ、グターとして椅子に横たわってしまいました。
「ミッキーが世界中に一匹しかいないって、この設定は無理筋だよね」
そんなオババを尻目に夫と話していました。
その瞬間です。それまで椅子を3つまとめて横になっていたオババ、いきなりムクっと起き上がりました。
「アメリッシュさん!」
オババのテンションがいきなりマックス。
高血圧の薬、必要ですか?
「ミッキーは一匹しかいません」
どうも、地雷を踏んじまったようです。
顔つきから推測するに超巨大級地雷かぁ?
しかし、このとき私も疲労はピークを迎え、とても忖度できる状態じゃなかったです。
そもそも、このミッキーは一匹説。ディズニーがどう説明したって無理でしょう。シンデレラ城が逆立ちしたって無理でしょうが。
私、いい嫁やめましたね。というか、結婚した瞬間からやめたというか。無理していい嫁しても続かないというか。結婚式で指輪交換した瞬間から、速攻でやめていたというか。
「それって、サンタクロースは実際に存在しないと同じでしょう」
「サンタクロースはいませんよ」
「お化けは?」
「いません」
「仏は」
「お亡くなりになりました」
「キリストは」
「お亡くなりになりました」
「で、ミッキーは?」
「一匹」
オババあんあんあんあん!
「いま、この時に米国のディズニーランドでは」
「いま、アメリカは夜。ミッキーは日本にいます」
「でも、ディズニーランドとシーで朝お迎えしているミッキーは?」
「ディズニシーでお迎えしているミッキーを見たの?」
「いえ」
「アメリッシュ、ミッキーが一匹かどうかで考えてはいけません。あなたは1人。そして、あなたが現実に会えるミッキーは一匹しかいない。ですから、ミッキーは一匹しかいない。これが正しいのです」
み、みごとな逆転の発想。オババ!
感服いたしました。
私、まだまだ修行中の身であります。
高い山だが、いつか超えてみせよう、ほととぎす。