【明智光秀の謎 最終話】軍師黒田官兵衛という男の役割。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』に寄せて
今週のお題「わたしの自由研究」
こんにちは、ご訪問くださって本当にありがとうございます。
洗濯機になにを思ったか飛び込んで、なんとか生還したリモコンを持つアメリッシュです。
さて、大胆仮説を立てた昨日のブログです。
仮説というより妄想に近いです。
信長を謀殺したのは、別にいるのではないかという大胆説です。
あくまでも、仮説ですから。どうかご容赦ください。
軍師、黒田官兵衛という男
もし、この仮説を事実だとして、誰がこの策略を画し、そして、遂行したのでしょうか。
そして、光秀は、この単純な罠にはまるほど愚かな人間だったのでしょうか。
時に将来を嘱望された男が、ある日、その栄光から転げ落ちていく。それは上からというよりも、周囲から追い落とされた結果である場合が多いのです。
足元をすくわれることって、往々にして現代社会でもあります。
前にも書きましたが、光秀は信長軍団のなかの1番の出世頭。2番手が秀吉でした。
信長が謀殺された後、奇跡のような速度で京都に到着できた羽柴秀吉。
対照的に、謀殺後の計画がない、あたふたする明智光秀。
信長の死によって得をしたのは秀吉であり、そして、おそらくその采配をふるったのが、彼の軍師、黒田官兵衛です。
光秀は誰かの計画した仕掛けに、なす術もなくはまり、そして、歴史上、ユダとなったのでしょうか。
天下人となる秀吉は、得しました。
天王山の戦いで光秀を破ったのちには、更なる大敵柴田勝家が残っています。
秀吉は外様です。
もし秀吉と勝家が歴史上のどこかで正面から戦った場合、光秀の謀反がなければ、秀吉は勝てたでしょうか?
まず、無理でしょう。
そして、実直な柴田は信長の息子を配して、自ら天下を取るなど考えなかったかもしれません。
信長への謀反は結果として秀吉を天下人にしました。穿った見方をすれば、明智光秀は秀吉にとって最高の友であったと言えるかもしれません。
面白い資料が残っています。
江戸時代に大名同士で仲が悪いことを不通大名と呼びました。
明智の系統である細川家と福岡藩主黒田家は不通大名だったという資料。
興味深い事例です。
江戸時代、福岡藩主黒田家と小倉藩主細川家との仲は険悪になりました。
黒田家は言わずとしれた羽柴秀吉の軍師黒田官兵衛の系統であり、
もう一方は明智光秀の三女、細川ガラシャの系統を継いだ細川家です。
江戸初期に、両者の間で年貢持逃げという事件があったのです。両者は九州で、あわや戦かという事態に陥り、慌てた徳川家が仲裁に入りました。
ともかく、本能寺の変後、積年のわだかまりが両者の間にはあり、結果として歴史の表面に浮かんだのが年貢持逃げ事件ではないかと考えると、非常に面白いです。
未来の出来事に『本能寺の変』が、影響しているのです。
さて、光秀という人はけっして軽挙な男ではありません。教養もあり知的な男です。妻を愛し、配下の農民に慕われ、信長に大恩を覚えていました。
「拙者は石ころのような身分から信長様にお引き立て頂き、過分の御恩を頂いた。一族は子々孫々、信長様への御奉公を忘れてはならない」
後世に残る光秀の文章です。
更なる妄想
家康と光秀が組んでいたという説を読んだことがあります。
確かに、もし、家康と光秀が組んでいたら、本能寺の変直前に、安土城に恐る恐る訪問した家康は、光秀に守られていると、少しは安心できたでしょう。
この場合、光秀の謀反は家康との合同作業だったと考えられます。
しかし、光秀の最後をみると、どうも、それ非現実的だと思います。
家来を犠牲にし彼一人が生き残ることも、性格的に無理なんじゃないかと考えるからです。
家康という人物は、将棋が得意です。長い人質生活を思考する事で経験値を高めた男です。
一手一手、慎重に駒を動かし、追い詰め、最後に王手に至る冷静沈着な男。
家康が天下を取るために、一番の敵は、
信長です。
そして、次に厄介なのが柴田勝家です。
家柄、周囲からの人望、彼から天下を奪うは難しい。
次が、光秀で、
最後に秀吉だと考えられないでしょうか。
最も与しやすいのが、秀吉だった理由は、その出自です。彼には頼るべき家臣も縁戚もありません。元は農民です。
家康は本能寺の変直前、臣下の手練れをつれ、安土城を訪れ、その後、京都に行きます。
家康も信長を殺すチャンスはありました。
実は本能寺の変を、私は家康が仕組んだと考えています。
家臣一番手の光秀。
そして、信長。
これらを倒して、残った二人。
家康と秀吉。
家康の高笑いが聞こえてきます。
歴史の謎解き、
新たな資料が出て、さらなる事実が判明すると面白いですね。
それにしても、タイムマシン!
欲しいです。
行きたい時代が多いんです。
歴史上、お会いしたい方が多いです。
明智光秀の辞世の句(最後の言葉)
「心しらぬ 人は何とも 言わばいへ 身をも惜しまじ 名をも惜しまじ」
私のこころを知らないひとは、なんとでも言えばよい。身分も名(この場合は名誉の意)も惜しくはない