《オババ》私の姑、人類最強のディズニーオタク。妹の夫とは同級生
《叔母・勝江(仮名)》オババの妹、ヒステリー性障害を患う。優ちゃんの母親、娘を過保護に育てる毒親。結婚に反対していたが妊娠でコロっと変わる。
《優ちゃん》叔母のひとり娘、39歳。婚活アプリで知り合った太郎と熱愛、過保護母に結婚の邪魔をされ、太郎と駆け落ち。妊娠が発覚。
《太郎》35歳。高校時代に親を亡くし、一人で農家を切り盛する勤労青年。
妊活女子よ、時代はあなたのものだ
はてなブログさんに、運転コツをしっかり教授されたアメリッシュです。
(詳細は昨日のブログで)
さて、妊活女子よ!
さらなる朗報じゃ!
シリーズ3と5で妊活について書きました!
欧米で流行することは、時差で日本に流れてくるって書きました!
ま、そういうことも多いけど。
こと妊活は違ってた。
ごめんなさい、日本のほうが早い! 早かったんだ!!!
誇れ、皆の衆。
アニメだけじゃない。日本の流れが欧米に向かう現象、最近じゃあ、結構アルアルなんだ。
英国・国家統計局(ONS)の統計で、史上はじめて30代での出産が20代を上まわったって。
が、である。ふと、疑問に思ったんです。
日本はどうなんだって。
2017年の英国の統計で逆転してるなら、日本の状況は?って
で、google先生をググってみました。
もう出てくる出てくる。
各省庁がいろいろ調査統計していて、さすがに5年に1度、国勢調査をしている国です。
日本の15歳から29歳までと30歳以上の出産数、2003年でほぼ同数になっており、2004年で逆転していた。
(国立社会保障・人口問題研究所データより)
おそるべし!
であるからして、妊活女子たちよ。
安心して高齢出産に邁進してくだされ。流れはあなたに向いている!
やはり、どこから切っても金太郎アメ。
アラフォー出産、世界の潮流にのってる!
そして、アラフォーで初産を迎える優ちゃん。
つわりの時期を妊娠と知らずに過ごして、慣れない農作業や家事で吐き気も気づかない、あいかわらずのドジというか、天然というか。
ある意味、天然最強かも!
まあ、食事が進まなかったらしく、ずいぶんと痩せ日焼けして手も荒れています。
昨日のブログに書いたように母である、私からしたら義理叔母の言いなりであった優ちゃん
「ママ、結婚式にでるつもり?」って、思わぬ一言で叔母を大破した。
不沈空母、戦艦大和叔母、あっさりと撃沈!
チナ、映画『アルキメデスの大戦』でも、しょっぱなに大和撃沈してる。そこ、冒頭の見所。
で、誰も口を挟めなかったです。
叔母、病室から逃げた。
この場合の対応
1 叔母を追いかけて慰める
2 優ちゃんをしばく
3 優ちゃんに理由を聞く
真面目なはなし、優ちゃんの変化についてけないちゅうか、
どうしてこうなったと聞いてみたいとか。
で、オババが叔母のあとを追ったので
「優ちゃん」と、言ってみた。
その後の言葉が続かなかった。
「アメリッシュ姉さん。私のこと、ひどいって思います」
逆に優ちゃんに先手をうたれちまって、
私、戸惑って、やはり言葉がでなくて。
で、どうなんだろうか。ひどいとは言えないって、私、思った。
叔母の暴走はどこかで止めなければ、自分ルールで優ちゃんを縛る。
その無意識の毒親ぶりから逃げるには、カルト集団の洗脳から離脱するのに似てると思う。
それから・・・
「私ね」って、穏やかな口調で優ちゃんが話しはじめました。
「ママの言うことは絶対だって思ってきたの。そんなふうにしか育ってこなかったし、自分はとってもダメ人間だって思っていたの。本当に、なにもできないから・・・
ある日、なんだか、このまま死ぬのかなって思ったら涙が出て止まらなくなって、だってドラマや映画で、みな楽しそうに生きてるもの、自分のことは自分で決めて。
でも、私はずっとママの言うとおりで、恋もしたことなかった。
それでネットに勇気をだして自分のこと書いてみたの。そこで出あった太郎さんは、私のこと素敵だって、かわいいって。
私、ずっと自分は醜いって思ってきたから。
こんな私、誰にも愛されないって。こんなにバカでどうしようもない女は、生きてる価値もないって」
「優ちゃん・・・」
言葉を失いました。
前にも書きましたが、優ちゃんはホント、なにもできない。
でも、素直で可愛いのです。
39歳で、アラフォーで、でもとても若く見えるし、醜くもない。
平均以上の美貌です。
なぜ、そんなふうに思ったんでしょうか?
だから、優ちゃん、母である叔母を、太郎くんとの日々を経て、徹底的に否定してるんだ。その段階は必要なんだって思う。
「でもね。失敗ばかりだけど、アメ姉さん。
私、今、とても幸せなの。
太郎さんが私と一緒で幸せだって言ってくれて、そんなこと言われたの初めてで。だから、いろいろなこと必至で覚えているの。
ママはいつも私のすること、そんなことしちゃ、ダメダメってばかり言ってたけど、太郎さんはいつも素晴らしい、こんなこともできるんだって言ってくれるの、下手くそなおにぎりさえ美味しいって」
優ちゃん、鈴を転がすような声で話しています。
でもなぁ〜〜、優ちゃんの美味しいおにぎりって、
そこだけは、私、想像できないぞ。
太郎! ホントえらいな。
まあ、深く考えるのはよそう。
ともかく、今、優ちゃんは前に進んだのだ。
結婚は二人でするって、
結婚式場もウエディングドレスも、自分で選ぶと決めたのだ。
親の出番はもうない。
叔母、それを理解できない。
いっぺん、北海道に送って、キタキツネの親子離れをみせちゃろうか!
キタキツネの子離れ儀式って
キタキツネの子離れって、それは過酷な野生の世界なんで・・・
春に生まれた子ギツネ。
夏になると、母親は3日間の悲しい行動をはじめます。
子離れの時期なんです。
それは子ギツネにとって突然の事件です。
いつものように、巣穴に入ろうとすると、母ギツネが狂ったように襲ってくるのです。
子ギツネはびっくりして、それでも巣穴に入ろうとします。
しかし、母は決して許しません。
何度も何度も、自分の家に、母の元に戻ろうとする子ギツネたち。
しかし、母ギツネは厳しく拒否します。噛みつきます。放り投げます。
その攻防が3日ほどつづいて、そして、ついに諦めの時がきます。
子ギツネたちは自分の力で生きていくために、母の元を去るしかないのです。
悲しく、苛烈な子離れの儀式。
子ギツネたちの10匹に1匹しか生き残れない自然の脅威に、母は解き放つのです。
これが野生の掟です。
子は親離れして、はじめて自分の足で立つ。
優ちゃん、39歳。
太郎くんという伴侶を得て、彼にすがるのではなく、隣に立って歩こうとしています。
さあ、ここで歌いましょう!
🎶あ〜〜〜あ〜〜ああああ〜〜あ〜〜あ
🎶う〜〜〜う〜〜うううう〜〜う〜〜〜
to be continued
*『pero_0104 発言者がおばばなのかおばなのかしゅうとめなのか娘なのか登場人物がうまく把握できなかったけどがんばってください』
pero_0104さま、ブクマでのご指摘ありがとうございます。一人よがりになっていた部分、今回は、その辺りを気を使いましたが、大丈夫でしたでしょうか。
映画『アルキメデスの大戦』
監 督:『永遠の0』の山崎貴
なんちゅうか、原作・監督・主演、日本映画界のオールスター感、醸し出してません?
1930年、対米開戦を視野に戦艦大和を建造し、日本の国威を世界にとアホが計画する、この映画はフィクションであり実話ではありません。
物語は、予算の無駄遣いと計画に反対する山本五十六が、櫂直(かいただし)を召喚するところから動きはじめます。彼は帝都大学100年に1人と言われた天才数学者です。
戦艦大和建造見積もりの嘘を数学的に暴く櫂、キャッチコピーに、すべてが凝縮されています。
曰く「これは、数学で戦争を止めようとした男の物語」です。
映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』に似ていると言う人もいます。確かに、櫂のキャラがカンパーチッチ演じた天才数学者アラン・チューリングと被ってるかもしれない。
しかし、ラストといい、かなり違う。
そのレベルで似ているといえば、カンパーチッチのシャーロックとアランも似てるし、そういう濃い性格、最近の流行だと思う。ほかにも名前がすぐ出てこないけど、映像が浮かんでくる。
ともかく、菅田将暉さん、すごくいいです。最高です!
柄本佑さんとのコンビも、間の取り方が漫才みたいで面白いし。
天才でコミュ障って役柄、板についてます。
なにより、数字を美しいと感じる感性、必死になったあなたは
本当に『美しい』