アメリッシュガーデン改

姑オババと私の物語をブログでつづり、ちいさなガーデンに・・・、な〜〜んて頑張ってます

【結婚と毒親 5】安眠か、愉しみか。深夜0時に選ばなければいけない、シリアスな課題

《オババ》私の姑、ディズニーオタク。

《叔母》ひとり娘をこよなく愛する優しすぎる叔母、娘の結婚に反対するオババの妹。

《優ちゃん》叔母のひとり娘。39歳。婚活アプリで知り合った太郎と熱愛中。

《太郎》35歳。高校時代に親を亡くし、一人で農家を切り盛する中卒の勤労青年。

 

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好きな人に、ウッディ・アレンという俳優兼映画監督がおります。

ニューヨーカーという人種がいるとしたら、それこそがまさに彼。

 

彼の映画は、常に人生のアイロニーや皮肉や辛辣を---おや? 全部同じ意味じゃないか---その哀愁とともに、そこはかとなく表現することに長けていて、たとえば

 

『世の中には2種類の人間がいる。

善人と悪人だ。

安眠できるのは善人のほうだが、

起きている時間をはるかに愉しんでいるのは

悪人のほうだ』

 

なんてこと、饒舌(じょうぜつ)に口にする男です。

 

いま、私も、この種の皮肉に満ちた難問に混乱していて、

安眠したいのか、愉しみたいのか、

選択できないでおります。

深夜0時の六本木なら安易な選択してそう・・。 

 

太郎くんの手紙。

直球ストレートを投げたつもりが、蛇行してミットに届かず、途中でポトンポトンと転がってしまう、そんな手紙・・・

 

優ちゃんに聞くと

さんざん書き直して紙を無駄にして、それから、ダメだ、書けないと叫び、最後に残った内容が、あの一言。

『優さんと結婚させてください』

であったそうな。

(いさぎよ)いっちゃ潔いけど、あんた、何したい!

 

叔母が過保護に拘束してこそ出来上がってしまった優ちゃんであって。

一番の問題は、それをする叔母が正義の愛情だと思っていることで、

正しいという信念ほどメンドくさいものもないわけで。

 

こんな正義、世の中、いっぱいあるよね。

なあ、みみママ(id:zuttokireinalady)さん。

みみママさんのブログで、私は驚いたよ。

  

「あたしが愛した男はあんただけ。」「あんたはあたしの代わりが欲しいだけなんだから。」「あたしを捨てる気なの!」などなど…

私と夫は大反対を押し切って結婚しました。私は白雪姫ではなくジャスミンになりました。 - 綺麗ママでいたい!!

 

世の中に、自分の息子を本気で恋人と勘違いする母親っているんですね。

で、もって娘を愛情で縛り付ける母親もいて。

 

 素直な優ちゃんに向かって、返事をするのに躊躇しました。

「この手紙をオババに渡しても、なにも変わらない」

「ダメですか、ママの説得は」

「間違いなく」

本当に人って肩がガタンって落ちるだ。

 

肩を落とすって言葉そのものの優ちゃん。

私は看護婦か精神科医か弁護士の、どれになろうか迷っていました。

 

「ねえ、優ちゃん。結婚の法律で親の許可がいる年齢って知っている?」

「そんなものがあるの?」

おいおい、やはりか。

太郎よ、本気か!

いったい優ちゃんのなにがいいんだ。って、確かにかわいい、純粋で、傷つけてはいけない存在なんだが。

この子は安眠も愉しみもって、そういうウッディ・アレンがいる世俗には生きてない。

自分の脆い精神を守るため、ウッディが斜めに生きることで息をしているなら、優ちゃんは現実世界から離れて妖精界で生きている。

「優ちゃんは、いま、何歳?」

「優こりんは、宇宙暦で、えーと」

「ちゃうちゃう。そういう話じゃなくてさ。日本の法律では20歳過ぎれば、結婚に親の同意は必要ないのって話」

「でも、そういうのって。でも、それじゃあ、ママ、かわいそう」

かわいそうっていう感情論では、この問題、ますますこじれていくしかないんだから。その現実を知っている私は汚れちまった悲しみかぁ?

「ところで、お父さんは? 叔父さんには話したの?」

「パパ? パパはもう家に帰ってこないの」

はあ?

どういうこと、それ。

アカン、これはアカン、きっと何かあるし、その何かは、ぜったい首をつっこんじゃあダメなやつだ。

こりゃ、私には無理だよ。

 

世俗に汚れた私は

『もし神様を笑わせたいのなら、

君の将来の計画を神様に話してごらんなさい』

 なんていうウッディの言葉を考えてしまうわけで、

 

・・・わけであって、笑われてナンボの関西人になろうか、と心が動いてしまってます。

最初から私の計画は笑われるに決まっているんです。

それでも、なぜ、そうするのか、たぶん、私は悪い人間だからで、安眠よりも愉しみを選んじまうほうだから。

 

ところで、ウッディ・アレンよ。

あんたなら、こういう場合、どうする。

きっと逃げて逃げて、そして、挙句のはてに首を突っ込んじまってるだろう?

そうじゃないかい?

 

『人生において、選択するとは

成功の80%は、

その場に現れること』

って言ってるじゃないか。

 

今更、前言撤回はなしだから。そして、ウッディ、あんたはよくそういうことをアイロニーをもって、哀愁をそこはかとなく漂わせながら、

してくれるよね。

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