困ったことになりました。本当に困ったことになりました。
ソアリンです。
ソアリンとは簡単に言い過ぎちゃうと、空を飛んで世界を旅するアトラクションです。
今年の7月23日、ディズニーシーでグランドオープンします。
ディズニーが動く、それは、オババが動くとき。
しかも
ソアリン
ソアリンだよ。
ソアリンなんだーーーよぉ!
いま、私、鎮痛な面持ちとともにパソコン前で頭を抱えこんでいます。
アメリッシュ。10年以上も前に、フロリダのディズニーワールド内エプコットでソアリンに乗りました。
当時、ソアリンはまだ新しいアトラクションで、ものすごく人気がありました。
待ち時間100分は当たり前。
そこはアメリカ、フロリダですから。
もう、アメリカ人にとって、ソアリン、ちょっとした祭りになっていましたね。ソアリン祭り、異様に盛り上がってました。
アトラクションに乗り終わると、ソアリン搭乗前広場か凱旋門かってくらい、出口に向かう人に拍手とかしてくるんですよ。
拍手ですよ。歓声ですよ。
たかが、アトラクションに乗っただけで、いったい何考えてんだって思いますよ。
ただただ静かに少しづつ少しづつ前に進む東京ディズニーランド、忍耐の行列とは全く風景が違うんです。
長い行列で退屈しきった愉快な仲間たちが、みなで帰ってくる人々を英雄扱いして出迎えるんです。
「イェーーい」とか
「面白かったかい」とか
「どうだった」とか
こちらに声をかけてくるんです。
私、思わず足がすくみましたね。え? ここを通りぬけるんかい。
もちろん乗る前に異様な雰囲気、感じてました。妙に騒いでいるなって思いました。
ですが、乗る前の行列では自分の周囲だけしか見えません。なにせアメリカ人、巨体が多い。背が高いってこともあるけど、横方面に広い人が多いんです。
アメリッシュ 、満員電車に間違って乗っちまった小学生という立ち位置です。
だから行列内で、私、埋もれていたんです。
帰り道は行列、ないです。一緒に乗った数十人の仲間と凱旋するわけです。
まるで赤絨毯を歩く英雄です。
私、なにか偉業を達成した?
たかが、アトラクションに数分、乗っただけですぜ。
長い行列を根性で待つこと、それがアメリカ人にとって偉業なんかい。
日本人よ、なぜ先の大戦で負けた。
そんなこんなが脳裏をよぎりました、そのときです。
歓声がひときわ大きくなったんです。
前方をみると
両手を高くあげ、歓声に応えて威風堂々と歩く一人の年配女性。
オババです。
オババなんです!
そうか、オババ、私より先にフロリダにいて、これが最初のライドではなかった。
慣れている!
楽しんでいる。
ハリウッド女優かってくらいの歓声にものともせず、
というか楽しんでる。
めっちゃ楽しんでる。
投げキッスまでしてる!!
私、思わず背中に向かって卑屈に小走りしました。そして、目をふせ、お付きの従者のように背後を歩いて声援のなかを通りすぎました。
kaedeyaさん、おっしゃる通り勝とうとしてはいけない相手でした。
のんち (id:nonchi1010)さん、確かにボスキャラでした。
で、結局、ソアリン3回乗りました。ほぼ1日、ソアリンで終わったと言っても過言ではないくらい、ハマっちまいました。
そもそもジェットコースター系の恐怖のアトラクションは苦手です。心のなかで、なんでお金まで払って拷問受けにゃならんとうそぶいています。
ソアリンは違います。
なんだろう。
あの時感じた爽快感は。
巨大な映像が足元にあり、足をぶらぶらさせながら、その上をソアリンに乗って飛んで行く。
風もあり匂いもあり、まるで本当に空中から世界を見ているような錯覚。
パラグライダーに乗って空を飛ぶ感覚です。
パラグライダー、前から乗りたかったんです。
しかし、それには、とてつもない不安があって
そ、それは・・・、体重であります。昔にくらべ15キロ以上は増えた体重。それに比例して運動神経がなくなってまして、てか、昔からないだろ!
もし、ですよ。もしもです。
インストラクターとかなんとか、みんなの見守るなかで半グライダーになっちゃって、地上で無闇にジャンプするだけで、飛ぶことができないって事態。
お金もらっているインストラクターが青くなって必死に飛ばそうとする。そこらへんになると、私も意地になって、飛ばないという攻防戦、目に見えすぎて・・・
そんな可能性、むちゃくちゃ大きいです。
見事なくらい運動神経がにぶいです。運動と神経が切断されてっか、てくらい、にぶいです。
ソアリンはパラグライダーの疑似体験でした。乗ったことないけど、きっとこんなふうに気持ちいいんだろうな。
遠いあの日、フロリダで世界旅行を一瞬で、空の上から眺め、最後はディズニーランドの花火の上を飛んでいた、あの日。
宣言します。
ディズニー関連で最高の乗り物です!!
ソアリン:ファンタスティックフライト
日本バージョンは、フロリダのあれから10年以上も過ぎ、新たな感動があるだろう。
しかし!
みなさま、思い出してください。
真夏、激混み、この二つが揃った恐怖のディズニーシー。
アメリッシュ、繰り返します。
今、この瞬間、パソコンの前で頭を抱え込み、沈痛な面持ちで目を閉じています。
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前回のスマニュー砲記事で、暖かい言葉をかけていただき本当にありがとうございます。どうぞ、これからも、よろしくお願いします。