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中学校で差が大きくでてしまう英語教育
英語は極端に好き嫌いが分かれる教科じゃないかな。
中高生にとって英語科目は、
できるか、できないか。
得意か、得意じゃないか。
この2択になってしまっている現在。
そういう意味では過去には、まだそれほど英語力に違いはなかった。
友人の一人は英語が得意で、中学1年生で英検2級を取得し地方新聞に掲載されたと聞いた。昔の話だ。
当時は中学生が英検2級を取れば、それは最高の栄誉であったようだ。まるでピアノでショパンコンクールに出たくらいの扱いである。
だが、しかし、時代は変わった。
子どもが中学生の頃の話。もう7年ほど前になるが、中学1年の同級生に英検1級保持者が2人もいた。彼らは帰国子女、英語が日本語よりよくできるのだ。
たとえ帰国子女としても、英検1級を中学1年生が取れるって、すごいとしか言えない。
英検1級の問題には時事問題も出題されおり単語も難しい。中学生が日本語で語れるだけでも素晴らしいが、英語で時事を語れるのかって驚いたのだ。
高校になった頃には同級生で英検1級を持っていた生徒、たぶん、7人くらいはいたと思う。
この子たちは英語クラス分けで最上級クラスに所属、そのクラスではネイティブの外国人教師と環境問題について議論をしていた。
さて、世界では学生を対象にした「模擬国連」が毎年開催されている。
ハーバード大学やオランダハーグで開催される模擬国連
世界の中学生や高校生、大学生が集まって国連さながらの会議を行う『模擬国連』は、1920年代の初頭、米国のハーバード大学で開催された模擬国際連盟まで遡る。半世紀以上も歴史がある試みであり、現代では世界400の地域で学生が参加している。
アジアではシンガポールで開催される模擬国連が有名だが、やはり歴史があるのは、国連機関があるオランダのハーグ模擬国連とハーバード大学で開催される模擬国連であろう。
日本でも東大や早慶、京大などを中心に7つの研究会があると聞く。
模擬国連とは
模擬国連では学生が各国の大使になりきり、実際の国連のように会議をする。
意見の言えない日本人と昔は言われたものだが15歳くらいから、たった一人、世界の会議上で意見をいい、ディスカション、政策スピーチを立ち上げるのは英語力ももちろんだが、度胸もいることだろう。
この模擬国連を構成する重要な要素として、「リサーチ・政策立案」「スピーチ」「ディスカッション」「交渉」を英語でこなさなければならない。
世界各国200校以上から集まった学生たち。そこに入って堂々と一人で戦うことができる日本人学生がいることに私は驚く。
全体会議ではオープニングなどのセレモニーがある。
その後、実際の会議で学生はテーマ別に別れ部会に参加する。そこでは自国を背負って意見を述べる。上記の写真のような環境で英語で意見をいう。これはしびれます。
写真はオランダハーグの模擬国連会場で売られていたパーカー。
背負う国といっても、日本人が「日本」を割り振られるのではなく、運営側からの指示で自分の国が決まる。その国の大使となって自国を主張するのだ。子供は欧州の小国の大使として模擬国連に参加した。
1週間ほどの期間、決められた「テーマ」で彼らは国の代表として、ロビー活動からはじめ自国のために活動する。そうした場では、世界中の人とその後繋がりができるも面白さの一つである。
ちなみに、北朝鮮を割り振られた、オーストラリアからきた女学生は、
数日間、黙して語らず、最終日の会議で挙手。
堂々と壇上に現れると、こう叫んだそうだ。
「親愛なる指導者、同志閣下様から言葉を伝える!すべては金正恩閣下がおっしゃることが正しい!」
その後、堂々と米国批判を繰り返したそうだ。
日本で開催される場合は日本語のときもあるが、海外模擬国連の共通語は英語。英語がネイティブの会議では、たとえ英検1級をもつ英語力でも苦戦するそうだ。
英語が苦手教科の生徒たち
こうした国際会議で英語を話す生徒がいる一方、英語が苦手科目になった生徒にとって、それはとことん苦手科目になる。
私たちの時代も、そうだが、英語授業の最初は簡単で、そこにワナがある。最初は感覚でわかってしまうからだ。
中学のはじめ、
「Hello 」
「Good morning」
「How are you?」
などの挨拶を習っている頃はよい。
しかし、それが翌年にはハードルが上がっている。
いつの間にか、それが正しい表現のように思えるが、いつのまにか英語が苦手教科になる生徒は多い。
たとえば、日本語には「be動詞」とか「普通動詞」の感覚がない。はじめて動詞のなんたるかに接した中学生は、そこで混乱しはじめる。最近は小学校でも英語教育をはじめたが、これがまた中途半端な授業で意味がないことが多い。
中学生の英語授業は駆け足だ。そもそも、語学というのは日本語もそうだが、毎日の繰り返しが重要で、苦手生徒たちは学ぶ時間的な余裕がないために、日本語と英語の徹底的な隔たりを埋めることができないでいる。
中学2年で不定詞が出てくるころには、英語は2つの階層にわかれている。
得意か、得意じゃないか。
TOEICで昨年行ったある調査によると、高校生の英語力は495点未満が7割になるそうだ。7割のボリュームゾーンは300点〜400点。
TOEIC試験で300点代という点数は、問題のほとんどに正解できないレベルということになる。
一方、900を超える生徒もいる。
過去の時代は、これほどの差はなかった。
しかし、今の時代は英語ネイティブのような生徒とbe動詞でつまづく生徒が混在している。
これほど格差のできる教科も珍しいと思う。
困ったことに、大学受験の教科では英語に重きをおいており、文系・理系、どちらも英語ができれば受験に有利なことは間違いない。
特に私立受験で英語の力は大きい。
英語が苦手な方へ
ともかく、根気とがんばりしかない。
日本人は赤ちゃんの頃から日本語の勉強を24時間して、日々、日本語に接しているからこそ、流暢に日本語が話せるのだ。
英語学習も同じで、語学というのはこればかりは暗記と根気と努力しかない。24時間、英語に浸かる勢いで勉強してみれば、全くわからなかった外国語がいつかあなたのものになっている。
がんばって!
それでは、次に興味深い英語勉強方法を書いてらっしゃるブログをご紹介します。
英語の勉強方法が参考になるブログ
塾パパさんの英語の勉強法は、さすが塾の先生で洗練されていて、はっとすることが多いです。
Bossさんも英語講師。英検1級、TOEIC990保持というすごいレベル。
カタカナを使った英語の発音、ユニークな英語の勉強方法に瞠目します。
海外旅行、フランス旅行のエキスパートIppo-sanさん。その豊富な経験からでしょうか。英語の学び方もまた面白いです。
塾なしで地域トップ校にお子様を入学させたひめぐまさん。高校受験を控えている方、読まれるといいと思います。
英語だけでなく、いろいろ工夫なされて勉強してるその方法は役にたちそうです。
お子さんを抱えてお仕事がんばる研究職ママさん。
リモートで勉強を教えたりと、小さいお子さんのママたちに役にたつ情報を発信なさっています。
selfmanagementforkids.hatenablog.com
モッピーさんのブログも小学生くらいのお子さんの勉強のために、とても役立つブログです。
ぱんだママさん、英語が苦手とおっしゃいながら、小さいお子さんの英語育児にいろいろ頑張ってらっしゃいます。苦手な方はわからない英語を勉強してできるようになった経験があり、逆に教える方法がうまいじゃないかって思います。私も同じなんで。
最後に現役の医学生、Mr.ショーンさんの勉強方法。大学受験を控える方、特に医学部受験にはとても参考になると思います。ノートの取り方なんて、ほんと素晴らしい。