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『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』あのドラマがHULUで放映中!
すごく好きなドラマだったんです。
ちょっと古いけど、主人公の元気が気持ちいいドラマです。
さて、ブログで書かれている方は校閲にも興味をもたれると思います。
校閲、校正ともいい、出版社にはそれ専門の校正者がいます。
地味です。むっちゃ地味な仕事です。
ファッション雑誌を例に挙げれば、まず、人が一番に目にするのは、
同じ人間とは思えない美しいモデルの写真。
↓
ファッションのコーディネイト
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書かれた文章
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↓
ファッション誌の編集者。
↓
↓
↓
『校閲者』まで興味をもって雑誌を読むひとはいない。
というわけで、とても地味なんですが、しかし、大事な仕事です。
この地味な仕事を焦点にしてドラマ化したのが
『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』。
ブログで私たちは自分で書き自分で校正しています。
でも、こうした校閲者、ほんと欲しいって思ってしまいます。
皆さんもご存知のように、自分の書いた文章は思い込みがあり、何度も校正しても、どうしても文字ミスなどしてしまいます。
さて、ドラマではファッション誌の花形編集者に憧れる河野悦子が、希望とは別に校閲部門に配属されて、そこで校閲の面白さ深さを知ります。
もともとファッション誌の編集希望でしたから、石原さとみさんが演ずる河野悦子のファッションも一見の価値ありです。1話ごとにとてもカラフルでかわいい服装。ここ結構ポイント高いです。
さて、ドラマの校閲部門は文字校正だけでなく、時代背景から、地方の特色に関する記述、また列車の時刻表や書かれた内容の信憑性まで調査して校正しています。1枚の原稿用紙に赤字がいっぱいです。
時に校正のために、書かれた現地まで行って調べる。
しかし、ここまで徹底的な校正ってさすがにドラマだと思いますけど。基本的に編集の仕事にまで入ってる気もしますが、それがまた、主人公が熱血でやっちゃう。そこが面白い。
地味な仕事で熱血ドラマ!
いや、いいな。
どんな仕事でも頑張る主人公は気持ちがいいし、共感がもてます。
では、校正についてちょっと
校正における表記の揺れ
私は文章を書くにあたって、よく迷うことがあります。この文字を漢字にするか、あるいはひらがなで書くかです。
例えば、よく使う。
動詞なら「出来る」VS「できる」とか、あるいは、名詞なら「様」VS「さま」とかの例です。
読みやすさの点で考えれば「ひらがな」ですが、格調高くと考えれば「漢字」になります。さて、校正の、それも「表記の揺れ」という基本的な話をしたいのですが。
「表記の揺れ」とは、1つの文章で、「出来る」と「できる」が混在してしまうことです。
同じ文字で漢字とひらがなが混じると文章全体に違和感がでてきます。
これも表記の問題が出てますね。
上記に書いた、「で」と「出」、どちらを選ぶかということです。
「で」にするか「出」にするか統一することが望ましいのです。
これが混在するとき、校正用語でいう『表記の揺れ』が起きているという意味になります。
実際、ブログを書かれている方には日常だと思いますが、「表記の揺れ」の問題は多いです。
例をあげますと。
1 送り仮名などによる表記の揺れ
送り仮名が複数ある文字。
例えば、
「取り扱い」と「取扱」「取扱い」
「申し込み」「申込」「申込み」など。
どれを使うかですが、これも1記事で同じ表記にしたほうがいい例です。
「取扱い」を使うなら、文章全体で「取扱い」を使います。
2 文字種の揺れ
ひらがな、カタカナ、漢字と日本語には同じ文字でも種類がちがって、これがまた厄介な話です。
例を取れば、
「猫、ねこ、ネコ」
「わたし、私、わたくし」
ネコという文字だけでも日本語には3種類の書き方があり、どれか一つに統一することで、文字種の揺れを防ぎます。
3 類語の統一
さらに厄介なことに日本には同じ意味で別の言葉が多くあります。
例えば
「本、書物」
「明後日、あさって」
「女の子、少女」
「ショートパンツ、短パン、ハーフパンツ」など。
この場合は、状況によりますが統一することが望ましいでしょう。
表記の揺れの解消方法
表記の揺れ、以前は人が手作業で修正していたものですが、現在はwordなどのアプリで一括変換できます。
私が、ブログを書くときにwordに下書きするのは、検索システムで、たとえば「出来る」を「できる」に一括で変換できるからです。
簡単ですが、校正部門の事柄の「表記の揺れ」でした。
『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』
簡単なあらすじ
ファッション誌の花形編集部を目指す河野悦子は、なんとか出版社に就職できたが、配属されたのは校閲部。不満を抱えながらも校閲のすごさを彼女が体感していく物語。見るとやる気と元気がでるドラマです。
主演:石原さとみ
原作:宮木あやこ
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