アメリッシュガーデン改

姑オババと私の物語をブログでつづり、ちいさなディズニーランドに・・・、な〜〜んて頑張ってます

尋常小学校と現代の歴史教科書の違いってびっくり!最終章:小谷城の戦い7【タイムトラベル映画ならバック・トゥ・ザ・フューチャー】

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戦国時代の足軽

時代で違う歴史教科書

 

1573年。

 

竹中半兵衛は秀吉の軍師として横山城にいて、せっせと浅井長政の家臣調落に、いそしんでいたはず。

しかし、弥助は彼を知らないと言う。

 

なぜなんだろう?

 

弥助も私たち同様に未来から来た人間だった。

意識だけを戦国時代の貧しい庶民に移したアバター弥助だけど、彼が生まれのは大正初期。

弥助は226事件の歩兵第一連隊で青年兵士の一人だったという。もうね、そんなとんでもない経歴を持っていたんだ。

 

とすれば、すごく貧しい家の出身だろう。

これ、思い込みじゃないから。差別でもないから。

 

昭和11年頃、当時の少尉が下級兵士の惨状を嘆いた文書を残しているんだ。

「食うや食わずの家族を後に、国防の第一線に命を致すつわもの、その心中はいかばかりか。この心情に泣く人幾人かある」

 

弥助が戦国時代にタイムスリップしたのは昭和11年の2月25日。

 

冬の寒いさなかに気づいたら縄に繋がれて歩いていたという。

騒いだら、奴隷商人に棒で殴られた。

彼は訳もわからず、織田家の奴隷として売られた。

 

「この時代をどう思った」

「どう思ったもなにも、ワシの時代と貧しさは変わらん。だから、最初は誰かの策謀だと思うたわ、人買いに売られたと思うた。ワシの時代でも身売りは多かったからのう」

昭和初期じゃ、貧しい家では戦国時代の庶民同様に厳しい生活だったろう。

「そのうちに、妙だと気づいた。車も街灯もない、人々の格好も変だ」

「それで、奴隷として信長殿に仕えているのか」

「そういうことじゃ」

「あっちでは何歳だった」

「22歳だ」

「今は30歳くらいにみえるけど」

「いきなり8年も損したということか」

「いや、そうでもない・・・、と思う」

いや、逆によかったのだ。

そのままあの時代にいたら、彼の部隊は226事件を起こす。

将校レベルは銃殺刑。そして、加担した下級兵士の多くは支那(当時の中国)に送られ最前線で亡くなったものが多い。

私は微笑むしかなかった。

 

彼は226事件に自ら加担しようとしたのか、それとも上官に従っただけなのか。

この当時、部隊の上官指示は絶対服従で、知らずにクーデターに加担した哀れな下級兵士は多い。反乱軍の一人として、その後、ひどい待遇を受けるが、それは気の毒というものだろう。当時は上官の命令は絶対だと教育を受けていたはずだ。

 

「当時の上官、なんて名前だっけ」

彼はいきなり背筋を伸ばし最敬礼した。

「陸軍歩兵中尉、丹生誠忠殿であります」

「じゃあ、その翌日、なにをするのか知っていたの?」

「翌日?」

「そう、翌日」

「あの日は、訓練があるから準備を怠らないようにと言われておった」

そうか、やはり知らずにクーデターに加担することになったのか。

 

現代のように、誰もが十分な教育システムに組み込まれていたわけではない。

尋常小学校の時代だから、たぶん4年間の義務教育くらいを家の手伝いをしながら受けたか。とすれば、歴史などそれほど知らなくても奇妙ではないんだ。

それに、当時の歴史教科書は今とは全くちがっている。

 

昔ちょっと見たことがあるけど、まずは天皇家の系譜からはじまるのが、当時の国史。それも天照大神(あまてらすおおみかみ)からの、天孫降臨という内容からだ。

時代によって、教科書って本当に違うんだ。

 

下記の写真が当時の尋常小学校の歴史教科書の、その第1巻の目次。

第2巻には、織田信長豊臣秀吉などの記述がそれぞれあった。

 

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昭和初期、尋常小学校の歴史教科書、目次

 

織田信長だって、信長の手柄とされている記述は「天皇の仰せ」を受けて京都へ行った忠臣として描かれてて、その他の記述は少なかった。

 

戦国時代の際立った軍師、竹中半兵衛

 

今は、尋常小学校や当時の歴史的記述よりも竹中半兵衛

秀吉が信長への謀反で捕らえられた今、彼を頼るしかないんだ。

 

ところで、竹中半兵衛、実は明智光秀と同じで、現在に伝わる姿は後世に作られた偶像であって、実際のところ、よくわかっていない人物なんだ。

秀吉の家臣ともはっきりとは言えない、信長の与力ではあった。それくらいのことしかわかってない。

 

だから、竹中半兵衛がいるはずの横山城近くで馬を降りても、どうしようか迷っていた。

 

「アメ!」と、オババが気合いを入れた。

「行きますか!」

「行こう」

「で、作戦は」

「へ?」と言うしか、私、できないから。

「作戦だ。半兵衛に会って、なんと言う」

私はオババの顔を見て微笑んだ。できるだけ優しく微笑んだつもりだ。

オババ、口元が左に上がり、目が細くなっている。

「作戦は」

「えっと、あの、ま、作戦って、いつもの」

「いつものやつか」

「まあ、いつもので」

「アメ殿、いつものやつとは」と、弥助が息を切らしながら聞いてきた。

なんせ、弥助、私の馬を引いて8キロを走ってきたのだ。息も切れるだろう。てか、すごい体力だって思う。

「弥助よ」と、オババ言った。

「いつものやつとは、その場で行こうってやつだ」

「つまり、作戦などないと」

「ま、そうとも言う。この娘はな、20歳くらいにしか見えんが、実際は中年の人妻だ。私の嫁だ」

「へぇ、私の嫁って? オババ殿は未来では男でしたか」

「ちがう、ちがう、マチガイ探しをすな。息子の嫁だ」

「ほう、では、アメ殿の姑殿、それはアメ殿、大事にお仕えなさらねば」

うわ〜〜〜、出た!

戦前の嫁教育。こんなとこで、それ持ち出されたら、さらにややこしいわ。

「弥助とやら、気が合いそうだ」と、オババがニヤッとした。

「へぇ」

「この嫁は時に姑とも思わぬ悪さをしでかす」

「それはいけませんな。女たるもの、姑の三歩後ろを」

いや、弥助、それ、間違ってる。

戦前の三歩後ろは、男のだろ。

てか、今、それ修正してる場合じゃないから。

戦前の日本、戦国時代より男尊女卑だけど、今、そこも関係ないから。

「弥助!」

「なんでござろう」

「私が来た時代は、あなた来た年代より、少なくとも80年はあとだ」

大正から昭和、結構、年数にすると近いものがあるって気づいた。

けど、2019年の常識と、昭和初期の戦前時代なら、これはもう全くといっていいほど常識は違う。1万年ほど違うってくらい正反対だから。

「なんと、そんな未来から」

「そう、すごく未来だから。弥助の時代とは違うんだ。姑と嫁は、そんな関係じゃないからね」

「そんな関係じゃないと」

「私の世界では、男より女が強い!」

おおっと言い切ってやった。どうせ知らないし。

「なぜ、そんな酷い世界に。この時代のオナゴも強いが。全くヤマトナデシコという言葉はどうされた、本当に、ひどいものだ」

「いや、ひどくないから」

弥助はしばらく考えていた。

「で、では、我らは・・・、陸軍歩兵中尉、丹生誠忠殿はいかがなされた」と、上官の名前を直立して聞いてきた。

その未来、弥助にとって非常にむごい。知らないほうがいい事実ってあると思う。

「そ、それは、あとで。ほら、門番が疑ってるから」

それに暑いし。

旧暦の8月26日、ということは私たちの時代なら9月で残暑が厳しいんだ。琵琶湖近くで湿気も多いし。

エアコンないし、なんなら氷水さえないから。

日差しの強いなか、風が舞い、黄土色の土埃の向こうで、門番たちもこちらを伺っている。

 

弥助はスタスタとその埃のなかを歩いていき、堂々とした声音で伝えた。

 

織田信長殿の配下、弥助と申す」

「何用か」

竹中半兵衛殿にお伝えしたき義がござる」

「半兵衛?」と門番が眉をひそめ首を傾げた。

私は弥助に竹中半兵衛という通称を教えてしまった。

まずい、私たちのような下賤の身分のものが、通称を使うなど、ニックネームで呼ぶようなものだ。きっと不敬だって思った。門番、きっと、イラってしてる。

竹中重治殿です」

後ろから、できるだけ威厳を持って叫んだ。

弥助がこっちをみて、ちって顔してる。私はその顔に向かって首をふった。

「そう、そのシゲハル殿じゃ」

「待たれよ」

 

門番の一人が中へ消えた。

 

・・・つづく

 

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バック・トゥ・ザ・フューチャー

タイムトラベル名作映画イチオシ

バック・トゥ・ザ・フューチャー

1985年米国映画

監督:ロバート・ゼメキス

出演:マイケル・J・フォックス、ニール・カントン

 

タイムトラベルは映画でも小説でも名作が多いです。

その中でも、第1位に輝く作品は、やはり、

バック・トゥ・ザ・フューチャー』でしょう。

 

高校生であるマイクが30年前にタイムスリップする映画で、マイケル・J・フォックスがまだ初々しく、ドクとのコンビも、とってもよかった。

ほんと楽しめる映画です。

 

1985年といえば、過去には安かろう悪かろうと言われた日本車が米国車に勝った時代。日本ではバブルが始まった頃。

「JAPAN as No.1」と言われた時代です。

 

で、映画のなかで、マイクがトヨタ車のハイラックスに憧れるという、そんな設定で、へえって思ったんだ。

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