4Dでみる映画『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の感想。今年もクリスマスイベントがやってきた
今週のお題「クリスマス」
六本木ヒルズのクリスマス
クリスマスシーズンに、六本木に『スターウォーズ』を見に行く、我が家では毎年のことになりつつあります。伝統ですか?
映画館のある六本木ヒルズはイルミネーションが美しく輝き、飾り付けが華麗でした。写真撮影が下手すぎて、ごめんなさい。
で、六本木で開催されるドイツ的クリスマスを見ながらの恒例行事になりつつあるスターウォーズ鑑賞会、行ってきました。
4D『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の感想(ほぼほぼネタばれなし)
まず、最初に言っておくと、私が4Dで映画を見るのはやりすぎでした。
やはり、こういう映画、一番いいのはIMAX 3Dだと思う。画面は大きいし、画像の飛び出し感は素敵だし。自宅のテレビとは迫力が違います。
でも4Dはダメでした。
椅子が動いたり、風が飛んできたり、時々、叩かれたりする。椅子に背後から抜き打ちされるわけで。
敵が倒れるたびに背中を押されてもな。
名もない数秒出演の敵に感情移入なんてしてない。なんなら私がライトセーバーで地面に叩き落とす心イキで見てるのに、レイに味方してるつもりが、逆にやられて、そのたびに椅子に叩かれるなんて、主役に殺意さえ湧いてくるから。椅子にライトセーバー、振り回しそうになってた。
スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
ブログで読んだレビューでは、今回の最終章、オススメしないという方も多い。相変わらず、スターウォーズシリーズは賛否両論が沸き起こります。
レジェンド映画だから、もうね、第1作なんて最近じゃあ、ひどい言われようさ。特撮と呼んだ時代の映像が、CD世代の人にチャチだって思われる。
はてなのホッテントリにも、「24歳には革新性なんてわからないよね」という感想がありました。
あの映画は、1977年にSF映画がヒットしない時代に公開され、大人気を誇ってレジェンドになったけど、今みる若い人には、例えば、当時24歳だった人がジョン・ウエイン主演の西部劇を古いと感じた気持ちに似ているのだろう。
白黒映画の西部劇『駅馬車』は戦前に公開され、当時は革新的な映画だったと思う。
1977年に公開した『スターウォーズ』を革新的だと思った当時の若い世代には、『駅馬車』は刺さらなかっただろう。当時の若者なら、こう言ったかもしれない。
「話がピーマン」(中身がないという意:当時の流行語)
そして、今、『アベンジャーズ』で全てのヒーロー集めた映画が革新的と思う世代は、『スター・ウォーズエピソード4/新たな希望』を古いと感じる。
そういうものなんだろう。
あかん、ここで黄昏てる場合じゃない。
で、今回の最新作。
ともかく、手放しで良いって評価は少ない。
ああした齟齬(そご)が散見する冒険活劇を大喜びに素晴らしいって評価すると、自分が低俗だって言うようなものだとは思う。しかし、アメリッシュ、教養捨てて言う。もともとないから捨てるの簡単で、言い切っちゃう。
いや、全く期待せず、全スタウォーズ作品を見てきた私。
すご〜〜く面白かった!
夢中で見てた。背中、叩かれて、ムッとはしたけど、それでも映画の途中、なんどもほろっとした、感動して泣いちまった。
主役のレイが風に翻弄されるとき、こっちにも風が吹いてたけど、こっちの風は柔らいから、逆に、そっちの風たいしたことない? って思った。
これ、すべて4Dが悪い。
ともかく、感動したし、とてもよかった。
私、単純なのか。
そうっす、それで、なにか?
いやね、ツッコミどころはあった。
あるけどね、深く考えるとダメだから、でも深く考えるような映画か?
そりゃ変でしょって思うところはあった。
「殺せ」と言ってたのに、次の瞬間、手のひら返ししてるし。
そういうとこで、え?って思った気持ちはねじ伏せた。
だって、私だって、しょっちゅう気が変わるし。
いずれにしろ、悪役の言ったことなんだから、自分の言葉に責任持ってるはずないし。ま、この意味はネタバレだから書かないけど。
ともかくね、責任感のある人が悪いことしないって。まっとうな人生を送るから。
ともかく、これだけは言っときたい。
昨日は好きだったカレーライスが今日は嫌いだとか、もういつもの事だから。
いちいち相手の言うこと気にしてたら結婚生活うまく行かない。
いい加減を許す素養、いっぱいあってこその夫婦円満。
スターウォーズファンとして素養、その円満を磨く度量が必要。
そもそも、そういうことで理論ふっかける映画か?
さっき言ってたこととちゃうやんなんて、細かいこと忘れて。
死んだと思ってたら、生きてた。
いいんです、スターウォーズだから。
そもそも、「人生とはなんぞや」って哲学する映画か?
ハリウッド大作娯楽映画に理屈をブチ込んじゃいけんのよ。
だって、ハリウッドだもん。
全てを忘れて、すんげえ、金かけた〜〜。
そして、みんなの絆、感動した〜〜。
これが往年の王道ハリウッド娯楽映画。さらに言うならディズニー映画。
さらにさらに言うなら、ジョンウエインの『駅馬車』の流れを組む宇宙の西部劇映画、そこにあるのは単純明快が命です!
ところで、ちょっと笑ったのは惑星パサーナのシーン。ここにはインド映画の要素まで盛り込んでた。
先住民アキ=アキが40数年に1度行われる先祖を讃える祭りのシーンがあってね。これが、なんちゅうかインド映画。
画面上のみなが踊り出すフェスティバルを開いて、宇宙人たちが大勢で踊ってる。インド映画かと、一瞬、間違えるとこだった。
そして、この映画、なにより主役レイが走る姿が、ともかく美しい!
力強く、知的で、優雅で、動物的。
完璧な走りを披露し、そして、ライトセーバーで戦う凛々しい姿も涙目もの。嵐の海上でのバク転。彼女、人ではないな。
鍛え抜かれたアンドロイドみたいだった。映画『ブレードランナー』のレプリカント(ロボット)思い出した。
こんなサービス精神満載の映画に、なぜ文句があるのかわからない。
とりあえず、ファンや批評家からの賛否両論は私の記憶じゃ、いつもそう。
すっきり、すごい映画と言われたのは、1977年公開の初スターウォーズだけじゃないかな?
低予算で作って大ヒットした作品。おそらく、誰も期待していなかった。
そして、良い意味で期待を裏ぎった作品で、ある意味、ベルエポック的だったからこそ、その後、シリーズとして大ヒットしたがために、次の作品から毎回、賛否両論が定番になってしまった。
J・J・エイブラムス監督も、「全員を満足させるなんてできないよ」と言ってます。
それほど、みな思い入れが強いのかもしれない。
ですが、もっと、普通に見ようよ、この映画。
間違いなく面白いと思う。
では、ざっとこれまでのスターウォーズを時系列で並べておきます。
新三部作(プリクエル・トリロジー)
1999年 スター・ウォーズ エピソード1/ファントムメナス
ルークとレイア姫誕生秘話とダースベーダーが闇落ちする映画シリーズ。
アナキン、もうねダークサイドに落ちるけどね、ダース・ベーダーの若い頃、イケメンすぎる。少年時代も可愛かった。そして、アミダラ女王のナタリー・ポートマンの美しいこと。ため息がでます。
この二人がキスする場面、あれだけで泣けた。
あの映像は今でもすぐに思い浮かべることができる、それほど映像美にあふれていました。
ミス&ミスタースターウォーズコンテストをしたら
ミスはアミダラ女王
ミスターはアナキン・スカイウォーカー
これは間違いないと思う。
旧三部作(オリジナルトリロジー)
1977年 スター・ウォーズエピソード4/新たな希望
1980年 スター・ウォーズエピソード5/帝国の逆襲
低予算で作った最初のスターウォーズシリーズ。あのルークという元気いっぱいの少年が、いつの間にか今回の作品では、幽霊化して伝説の戦士になるとは、ほんと感慨深いものがあります。
エピソード9では最強のジェダイ・マスターって。このシリーズで青年時代を知っているだけに、おいおい、頑張ったなと思うわけです。
レイア姫は違っていた。彼女は最初から戦士であり、迷いもない強く優しい姫。ルークと双子だったなんて、いや、似てない。まったく似てないぞ。
そういう意味なら、ハンソロと結婚して、今回の作品では準主役のカイロ・レンの母なんだが、親子としても全く似てない。
そして、最も印象深いのがダース・ベーダー卿。
フンゴー、フンゴーって鼻から息を出す見事に、もう悪いやつ。
それが、実はルークの父親だったなんて、父子物語は圧巻でした。
続三部作(シークエル・トリロジー)
2015年 スター・ウォーズエピソード7/フォースの覚醒
2019年 スター・ウォーズエピソード9/スカイウォーカーの夜明け
そして、今回の三部作でルーカス監督および総指揮官が構想したスターウォーズは完結しました。
42年 ・・・、ほぼほぼ半世紀をスターウォーズとともに生きてきた。
フォースと共にあれ!
映画『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』
監督 J・J・エイブラムス
脚本 J・J・エイブラムス クリス・テリオ
音楽 ジョン・ウィリアムズ
出演者
レイ(デイジー・リドリー)
カイロ・レン(アダム・ドライバー)
フィン(ジョン・ボイエガ)
ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)
ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)
レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)
ランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)
マズ・カナタ(ルピタ・ニョンゴ)
ハックス将軍(ドーナル・グリーソン)
ローズ・ティコ(ケリー・マリー・トラン)
チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)
C-3PO(アンソニー・ダニエルズ)
コニックス(ビリー・ロード)
ケリー・ラッセル
ナオミ・アッキー
リチャード・E・グラント
イアン・マクダーミド
2019年製作/142分/アメリカ
原題:Star Wars: The Rise of Skywalker
配給:ディズニー