アメリッシュガーデン改

姑オババと私の物語をブログでつづり、ちいさなディズニーランドに・・・、な〜〜んて頑張ってます

裏切られ続けた男は、誰も信じない、時に自分さえも【明智光秀と織田信長16】NHK大河ドラマ『麒麟がくる』

 

 

f:id:funyada:20191208145939p:plain

明智光秀織田信長

 

(前回までのあらすじ:1573年、信長が天下を狙う時代。オババとアメリッシュは意識が飛び、戦国時代の母娘のアバターとなった。生きるため兵隊になった2人は、鉄砲足軽隊として他の5人の仲間とともに古川久兵衛の配下になり槇島城の戦いに参加。室町幕府の終焉をみる)

 

織田信長という漢(おとこ)

 

織田信長の戦いに楽なものなどなかった。

1573年、信長は足下がグラグラしていることに気づいただろうか。

彼が自分の物語として選んだ天下統一。そこに近ずくにつれ、周囲すべてが敵にまわった。それは想定内だったろうか。

いや、決してそうではないと思う。

 

彼は常に裏切られ続け、その度に

なぜだ!

と激怒した。

つまり、理解できてなかったのだ。

どんなに誓いをかわし、どんなに信じたくても誰もが裏切る。

なぜ彼らが裏切りに走るのか、とんと理解できなかった。

 

そして、最後の最後の段階になってはじめて、『本能寺の変』で明智光秀に攻められたとき、人というものの絶望的な行動を理解したのかもしれない。

「是非に及ばず」(いいも悪いもない)

この言葉を最後に残して彼は戦い、自害したと伝えられている。

 

信長の裏切られ人生をみると、時に敵のほうが優しいくらいだと思う。

家督相続では、弟の裏切りから始まった。

 

「父上と呼ばせていただきたい」

ひざまづいた足利義昭は影で仲間を集め、命を狙ってきたことは1度どころではない。

 

「兄と呼ばせていただきたい」

最愛の美しい妹を嫁にやった浅井長政が、こう語ったとき、それは本心だったろう。

しかし、その先で彼も裏切ったのだ。彼を好きだっただけに信長の驚きは激しかった。裏切りの一報を信長は2度聞き直したのは、おそらく後にも先にもこの時だけ。

「まことか」と、彼は苦渋を滲ませながら聞いた。

人間とは信頼できない。どこまで信頼できないのか。

信長は痛切に考えたにちがいない。

なぜなら、彼は裏切らなかったからだ。ある意味、実直な男だった。義父であった斎藤道三が攻められたときにも、必死に助けに向かった。

史実を検証してみても、味方になった相手を裏切った例がない。

 

だから、いい加減、心が折れても不思議じゃないと思う。

私なら速攻で折れてるし、天下統一なんて仕事、投げ出したくなる。

 

ここが不思議なのだ。

もし、織田信長が天下統一目前にして、もうや〜〜めた。

そう宣言したら、どうなるのか。

それでも殺されたのか、それとも生き延びたのか。

 

こうした歴史のタラレバは無意味だろうが・・・

 

ともかく、信長は頑張った。

知識をフル活動して緻密な戦略をとり、まず、できることから一歩一歩解決していった。

私は、現代に伝わっているように信長という男がせっかちだったとか、傲慢だったとか考えない。

彼一人が先を見据える目を持っていたのだ。その目標に向かって、目の前のことからスピードを重視して片付けていく。

ほら、忙しいときに、膨大な仕事量で目前が真っ暗になりそうなとき、まず目前の課題からひとつずつ片付けていくように、彼は少しずつ自分の信じる方向へ向かった。

 

さて、1573年が厳しい時であったのは、信長包囲網が完成したからだ。

西に将軍足利義昭と、その先に毛利家。

北に朝倉と浅井、その先には上杉謙信

南に石山本願寺顕如

東に武田信玄

まさしく敵ばかりに囲まれた危機的な状況だった。

 

これをビジネスに例えてみると、企業がシェアを拡大して業界ナンバー1の地位に手が届きそうなとき、俄然、周囲の同企業から反発が大きくなる。この時、企業経営者はまず最大のライバルから倒すのか。

 

信長の戦略は違った。

まず、一番、簡単なのから個々に叩いた。

 

1番手に選んだのが将軍家足利義昭

信長は完膚なきまで叩いた。室町幕府を終焉させることで、それぞれの戦国大名の名目を奪うことができると同時に、義昭が一番楽な敵であったからだ。

 

次に、彼は朝倉&浅井同盟に取り掛かった。

これが、これから戦いとなる小谷城の戦いである。

 

小谷城の戦い

 

「おうよ、行くぞ」と、鎧を脱ぎ、やつれた格好をした古川久兵衛が家に入ってきた。

私たち7人。鉄砲足軽ホ隊は1日前に槇島城の戦いから戻っていた。坂本城下の二ノ丸に建つ長屋2棟が私たちの新しい住居で、そこで休んでいた。

これまでの壁もない大部屋に雑魚寝していた頃に比べれば、大きな出世だった。

「どこへや」

「おカネおマチとテンを借りてく」

え? 私とオババと、それからテン、なぜ?

「他は?」と、トミが聞いた。

「すぐにまた戦いが始まる。それまで鉄砲の練習して体を休めとけよ」と言ったとき、奥から声がした。

「行かん」

テンの声だ。

「ほ? どうしてだ」

返事はない。

「私が行きたい」と、そこへヨシが割り込んできた。その声に少し甘えが滲んでいる。

いつもの嫌味な彼女ではなく、なんとなく女。

私、思わず彼女の顔を見た。日焼けした頬が赤らんでいる。

宇治川で溺れるところを助けられ、まさか、まっさか・・・、ヨシは恋をしたのか? 

まさかじゃない。

たぶんその通りだ。あの日にみた表情、槇島城での戦い前に野で休んでいたとき、久兵衛に寄りかかった姿は、どこか艶めいてみえた。

 

ふふふ、ヨシよ。

嫌味女も恋をするとかわいいな。

「いや、だめだ。テンだ」

「なんでよぅ♡」

うわぁー、見てらんない。このふたりできてる。そして、ヨシ、この雰囲気からして遊ばれたか。いや、久兵衛、お前のほうは自覚ないのか。

「トミ、どうしてもテンが必要だ一緒に行けと言ってくれ」

「おカネおマチは?」と、トミが聞いた。

「彼女たちの知恵とテンの武が必要になるんだ」

「なんでマチよ」とヨシが甘え、そして、私を睨んでる。

え? 私か? というより、マチか。

確かにマチは若くてかわいいが、それにしても私はマチじゃないし久兵衛に興味もない。

興味なんか持ったらオババが怖いぞ、姑だし。

 

「なんで」とヨシが言った瞬間、ふっと風が横を通り過ぎた。

「テン!」

トミがするどく叫んだ。

その声と同時に、いつもテンが背後に隠しているナイフが久兵衛の首元にあった。

「私はトミとしか組まない」

「なるほどな」

余裕をみせた声で久兵衛は言った。

「じゃ、トミも来い」

「へ」

「ま、道中に話すが。だからテンよ、聞こえたか。離してくれないか」

テンの表情は変わらない。

「あのな、明智さまは、京の所司代の仕事が大変でな。ちと野暮用を頼まれた。男どもと行くより女連れのほうが怪しまれんでな。夫婦と子どもにお婆さん連れという格好だが、ヨシ、お前は残れ」

「だって」

「危険な旅だ。ここにいてくれたほうが、俺は嬉しい、それにな、もし子を宿していたら無事に産んでほしい」

え? ええ? えええ?

いつのまに。そんな関係になっていた。

いや、もう、戦国時代、手が早いぞ。

「俺は嬉しい、わかるな」

こくりとうなずいたヨシの目がいってる。

わぉ、こいつは、この男は間違いなく戦国のメンヘラ製造機だ! 女をダメにする男だ。

斎藤利三さまから密命だ」

斎藤利三明智光秀の家老を務める重鎮だ、足軽小頭レベルで話ができる相手ではない。おそらく、その配下からだろうが。

「手柄を立てるぞ。いつか、うまいもの、しこたま食える身分にしてやる」 

「密命?」

「ああ、密偵ともいう。だから女づれで目立たんように行く」

「どこへ」

小谷城だ」

小谷城・・・、確か浅井の城のはず。そうか、これは小谷城の戦い前なんだ。

私ははっとして彼を見た。

「どうした、巫女どの、なにかご宣託がおりたか」

「いや」

古川久兵衛、いったい彼は何者だ。もしかして、歴史に名を残しているのか。なんとなく名前を聞いたことがあるような。

ああ、Google検索したい。そうすれば、すぐわかるのに。

 

その日、私たちは農民の格好で旅に出ることになった。

 

・・・つづく

 

登場人物

オババ:私の姑。カネという1573年農民の40代のアバターとして戦国時代に転生

私:アメリッシュ。マチという1573年農民の20代のアバターとして戦国時代に転生

トミ:1573年に生きる農民生まれ。明智光秀に仕える鉄砲足軽ホ隊の頭

ハマ:13歳の子ども鉄砲足軽ホ隊

カズ:心優しく大人しい鉄砲足軽ホ隊。19歳

ヨシ:貧しい元士族の織田に滅ぼされた家の娘。鉄砲足軽ホ隊

テン:ナイフ剣技に優れた美しい謎の女。鉄砲足軽ホ隊

古川久兵衛足軽小頭(鉄砲足軽隊小頭)。鉄砲足軽ホ隊を配下にした明智光秀の家来

 

*内容は歴史的事実を元にしたフィクションです。

*歴史上の登場人物の年齢については不詳なことが多く、一般的に流通している年齢などで書いています。

*歴史的内容については、一応、持っている資料などで確認していますが、間違っていましたらごめんなさい。

参考資料:#『信長公記太田牛一著#『日本史』ルイス・フロイス著#『惟任退治記』大村由己著#『軍事の日本史』本郷和人著#『黄金の日本史』加藤廣著#『日本史のツボ』本郷和人著#『歴史の見かた』和歌森太郎著#『村上海賊の娘』和田竜著#『信長』坂口安吾著#『日本の歴史』杉山博著#『雑兵足軽たちの戦い』東郷隆著#『骨が語る日本史』鈴木尚著(馬場悠男解説)#『夜這いの民俗学赤松啓介著ほか多数

 

大河ドラマ麒麟がくるパシフィコ横浜ほかイベント多数

 

12月2日より

岐阜県滋賀県大津市京都府亀岡市福知山市などで構成される大河ドラマ麒麟がくる」岐阜滋賀京都連携協議会』。この明智光秀ゆかりの地では、岐阜、滋賀、京都をめぐる観光ポータルサイトを公開しました。

 

12月21日、22日

パシフィコ横浜にて「お城EXPO2019」開催されます。

 

今、大河ドラマ麒麟がくる』を盛り上げようと、さまざまなイベントがありますが、しかし、1月19日に初回公開がずれたことにより、盛り下がるイベントもあって。

岐阜市可児市で開催予定であった『「麒麟がくる」初回放送パブリックビューイングトークイベント』は開催できなくなったようです。

 

それにしても、地方のイベント名、どいつもこいつも、すごく長い。

なんとなく、お察し。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村 プライバシーポリシー お問い合わせ