アメリッシュガーデン改

姑オババと親戚の物語をブログで綴ってちいさなディズニーランドを目指してる・・・、な〜〜んてな

発掘された骨から、戦場には女性兵士が男の3分の1はいた【明智光秀と織田信長11】NHK大河ドラマ『麒麟がくる』

登場人物

オババ:私の姑。カネという1573年農民の40代のアバターとして戦国時代に転生

私:アメリッシュ。マチという1573年農民の20代のアバターとして戦国時代に転生

トミ:1573年に生きる農民生まれ。明智光秀に仕える鉄砲足軽ホ隊の頭

ハマ:13歳の子ども鉄砲足軽ホ隊

カズ:心優しく大人しい鉄砲足軽ホ隊。19歳

ヨシ:貧しい元士族の織田に滅ぼされた家の娘。鉄砲足軽ホ隊

テン:ナイフ剣技に優れた美しい謎の女。鉄砲足軽ホ隊

古川久兵衛足軽小頭(鉄砲足軽隊小頭)。鉄砲足軽ホ隊を配下にした明智光秀の配下

 

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戦国時代の武将と雑兵のイメージ

(前回までのあらすじ:1573年、アバターとなった母娘を生かすため兵隊になる決意をしたオババとアメリッシュ。7人の仲間と一緒にオトリとして編成された部隊に配属されてしまい、なんとか逃亡。小荷駄隊7人は足軽として古川久兵衛の配下になった)

 

鉄砲足軽ホ隊

 

「俺は足軽小頭だが、別名があってな」と、古川久兵衛は鼻を縮めて笑った。年齢にして27歳くらいかな、これが、なんとも魅力のある男なんだ。

 

「別名、俺は鉄砲頭の一番槍とも呼ばれている。これからは鉄砲の時代だ。女にとっては槍より扱いやすい。鉄砲隊に器用な奴がほしくてな。それで、お前たちに目をつけた」

「はあ」と、トミが答えた。

「お前たち、これまでなんと呼ばれていた」

「小荷駄隊ホ組です」

「そうか、小荷駄隊ホ組。おめえら、俺んとこに来ねぇか」

トミは頬を紅潮させ、食い気味に返事しようとして、一応全員の顔をチラリとみた。

「いいよな」と、彼女は言った。

ハマとカズは素直に首を縦にふるし、テンはいつもトミの背後をついていく。

ヨシも顔には出さないが喜んでいるのは間違いない。

足軽になるって、それは武家になることなんだ。もう農民じゃないってことだ。

 

「寝場所は城内に家を用意してやろう」

「ほ、ほんまでっか」

「今までより、よほどましな暮らしになるだろう。食い扶持も増える、文句はなかろう。な!」

「はい! よろしゅうお願いします」

「よし、お前たちは今日から鉄砲足軽ホ隊だ。練習に励めよ。タツ!」

彼は背後にいた足軽に声をかけた。

「へい!」

「こやつらに火縄銃の扱いかたを教授してやれ!」

 

小荷駄隊あらため鉄砲足軽ホ隊の仲間たちは嬉しそうだった。

 

でも、これ、まずいよ、1573年の夏に向かう明智軍って、これまずいよ。

 

タツに新しい長屋に案内され、全員がその粗末な家に喜んでいるところで、オババを影に呼んだ。

 

「オババ」

「鉄砲隊に入りたかったんじゃなかったのか。その顔、不服そうだが」

「そ、そう、確かに言ったけど」

「問題があるのか」

「ここへ来て、考えを変えたんです」

「どう、変えた」

「荷物運びのほうが、まだ、生き伸びられるかと。鉄砲隊なんて机上の空論でした」

「ええい、鉄砲隊になれば食えると言ったのは、アメじゃ」

「他に方法が思いつかなかったんで」

「どうする」

「逃げますか」

「どこへ」と、オババが聞いた。

「鉄砲、練習しましょう」

オババは左唇を上にあげると皮肉な笑顔を作った。

 

その日から、火縄銃を与えられ練習することになったんだ。

火縄銃だよ。これ、あたったら死ぬよ。

 

そいでもって、重い。

「オババ」

「ああ、後のことは後で考えよう」

「そんな風任せみたいなこと」

オババは嘆息しながら、着物の前を合わせた。

「それより、私たち、いつまで、この時代にいるんだ」

「それがわかれば苦労をしないんだけど。たぶん、あの女が戦国時代をブログに書くのを飽きるまでかと」

「いつ飽きるんだ」

「そこは大人の事情でしょう」

 

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魔王の兵隊

1573年の夏 第2次信長包囲網

 

織田信長は12歳で元服してから戦いの連続で、

天下統一が近くなればなるほど、そのステージは難易度が増していった。

 

なかでも彼の最大の敵、それは石山本願寺で、戦国時代最大の武装宗教団体だった。宗教関係者が武装するって、これ厄介なことだって思わない。

信仰って、時に程度を知らないから困ったもんだって、信長はもっと強い表現で考えていたと思う。

 

この時代の織田信長、どんな気持ちでいたんだろうかと、

私は考える・・・

彼を推しはかるに、目を閉じてみる。

 

暗闇のなかで、尾張から京都の現代なら新幹線ひかりで50分ほどの距離を、あの時代なら徒歩で2日ほど要した距離を思う。

 

1573年の夏・・・、湿気が多く暑苦しく、セミの声が騒々しい。

座っていても、じんわりと汗が浮かぶ。

 

石山本願寺との戦いは3年を過ぎて、まだ決着はついてない。

かの勢力を統べるのに、このあと8年は戦い続けたことを考えると、1573年には先が見えない状況が続いていた。

 

並の神経なら、やってられないって思う。どこかで、もういいって気持ちが出てもおかしくないんだ。

だって、次から次へと命に関わる難題が持ち上がり、しょっちゅう裏切りにあい、その度に家中は紛糾し、その度に信長なら、なんとかしてくれると期待される。

その期待が嫌いなわけじゃない。自分の肥やしでもある。が、一方、重圧に負けそうになることだってある。

 

信長なら、どう動いたのであろうか・・・

 

天下布武を唱えた結果、周囲の大名全員を完璧に敵にまわしてしまった。

 

信長は考える。いっそ清々しいじゃないか、と。

俺ならできる、やってみせると、自分を奮い立たせる。

 

足利義昭は「世が世なら」って気持ちから抜けきれない。どれだけ尽くしてやっても、こっちの気持ちに添えないアホ将軍だと、人間というものは厄介だと彼は思うしかない。

面倒なことは義昭が石山本願寺に目をつけ共闘しようとすることだった。

 

私は目を閉じてみる。

 

1573年夏、足利義昭が挙兵したという知らせが届く。

 

軍略会議で家臣団はうろたえ、どうすると声だけはでかいが、さしたる戦略はない。柴田勝家が腕を組んで黙考し、秀吉は信長の顔色を伺っている。

(お館様なら、なんと言うか。それをどう捉えればいい)と考えている。

 

なんと言うかって?

おめえら、少しは考えなと信長は思う。

 

足利義昭が不穏な動きをやめず、諸国にお館様に反旗を翻せと、書状を出しておるようじゃ」

柴田勝家が口火を切った。

「諸国とは、どこにじゃ」

「ワシの手の者が抑えたのは上杉謙信への書状だ」

全員が息をのむ音が聞こえる。誰もが上杉を恐れているのは間違いない。

「上杉、あの軍神が動くというのか」

「そのようじゃ、一向宗を抑えたという情報が入ってきておる」

「抑えたということは、つまり、越後から京への道が開いたということじゃな。それはまずい」

「それは東からの武田軍についで、北東からの上杉軍ということか、なんということじゃ」

声から察して、佐久間信盛が言ったのであろう。

「あちこちに勢力を分散するのも問題かと」

これは明智光秀だな。

「ほう、明智殿になにか考えでも」

佐久間の声には皮肉が混じっている。

「まずは三好を抑え同時に足利義昭公を抑えておくことが必定かと。戦いの口火は京都で、石山本願寺と結ばれては厄介です。圧倒的勢力、圧倒的軍事力、これまでこの地には、それがなかったが故に100年もの戦いが続いたのです。誰をも圧倒する力で一つ一つねじ伏せていくことか寛容。魔王のような軍。それが我らが軍のあるべき姿です」

 

ふん、こいつはいい。魔王の軍団か。

光秀、わかっておるな。

しかし、疲れた。いや、そうではない。どこから攻める、この攻守が今後の要だということに疲れた。

 

信長は脇息に横たわったまま、家臣の意見を聞く。

あと数分したら、立ち上がり戦場に向おう。

薄く目を開けた。家臣たちは軍議で戦っている。最初に光秀と目が合った。その姿を秀吉が見ていることに、彼は気づかなかった。

 

つまり、私たちが古川久兵衛の話を聞いて鉄砲組に入れられたすぐ先に、怒涛の1573年夏が近づいていたんだ。

私とオババと5人の仲間は鉄砲足軽ホ隊に出世したんであって、それはもうね、青ざめるしかない。

 

・・・つづく

 

*内容は歴史的事実を元にしたフィクションです。

*歴史上の登場人物の年齢については不詳なことが多く、一般的に流通している年齢などで書いています。

*歴史的内容については、一応、持っている資料などで確認していますが、間違っていましたらごめんなさい。

参考資料:#『信長公記太田牛一著#『日本史』ルイス・フロイス著#『惟任退治記』大村由己著#『軍事の日本史』本郷和人著#『黄金の日本史』加藤廣著#『日本史のツボ』本郷和人著#『歴史の見かた』和歌森太郎著#『村上海賊の娘』和田竜著#『信長』坂口安吾著#『日本の歴史』杉山博著#『雑兵足軽たちの戦い』東郷隆著#『骨が語る日本史』鈴木尚著(馬場悠男解説)#『夜這いの民俗学赤松啓介著ほか多数

 

NHK大河ドラマ麒麟がくる

 

麒麟がくる』、いよいよ川口さんの帰蝶役で再撮影がはじまったようです。

1月19日公開で、初回は1時間15分。例年に比べ、長い初回です。

 

そこでどんな光秀が描かれるのか、楽しみです。

 

ところで、現代に残る黒塗りの光秀像が綾野剛に似ていると、前回のブログに書きました。

 

 おおまめ (id:oomametomame)さんからのコメント、 

『光秀と綾野剛似てなさすぎて笑いました...ww。えっ、みんなから見たら似てるの?w』

 

わかる。確かに、そんな似てない。とてもよくわかりますです!

さて、くだんの黒塗り光秀像って、彼に生き写しではないと思う。おそらく、本物の光秀をなんとなく想像して似せて作ったんだって思う。

 

そこでだね、私、像の個別のパーツから連想してみたんです。

ギョロ目で、つり目、四角形の顔型、フロイスが残している文献では美男であったということ。

火縄銃より大型の大筒を自由に使いこなす無双のがっちり体型。

 

こんなことから現代の役者を調べていくとね、綾野剛さんにたどり着いたってわけであります。

ギョロ目で、つり目、四角形の顔型、いい男って、そんなバイアスをかけたら、

 

そこに綾野剛がにっこりしてた!

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