アメリッシュガーデン改

姑オババと親戚の物語をブログで綴ってちいさなディズニーランドを目指してる・・・、な〜〜んてな

【異世界転生 4:明智光秀と織田信長】戦国時代の就職は簡単だが、もれなくブラック企業。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」

今週のお題「慣れない場所で成長」

登場人物:オババとは私の姑。ディズニー狂で元気一杯の76歳です。以前の【結婚と毒親】シリーズでは、多くのオババファンができました。そして、今回は戦国時代に意識だけが飛び、他人の身体で生きるオババ&アメリッシュのお話です。

 

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明智光秀時代 わらじと陣笠

(前回までのお話:戦国時代の母娘と意識が交換されてしまった私と姑オババ。体は20才心はおばさんと、体は50才前で心は婆の二人が戦国時代で食べていくために兵になることを決意)

 

戦国時代で就職活動

 

村を出発したときには、太陽はかなり高くなっていた。

自給自足の時代に路銀もなく、まして不慣れな、てか、不慣れすぎっしょ。

現代から450年も昔なんだから。

 

どう準備してよいかわからないが、ともかく小屋にあった陣笠を被り、鍋を背負って、水とおにぎりと味噌を詰めた風呂敷を斜めがけにした。

そのオババの姿は、控えめに言ってもホームレス!

 

新宿都心のガード下にすむ、あの誇り高い人々とそっくりで、

おしゃれ好きで、たとえディズニーファッションに身を包んでも、どこか都会的な香りのするオババが、今世紀最大の惨めな姿。

 

だから、私、思ったんです。

かわいそうって。

でもね、それもあるけど、鍋しょって、そして、そして・・・

「アメよ、あんたのその姿」

オババの口元が歪んでいます。

「オババ、私、今、20歳そこそこですから、どんな姿したって若さでカバーできます」

「いや、しきれんものを感じる」

いやいやいや

「そうおっしゃいますが、年齢というフィルターがないオババは」

お気の毒ですと、言おうと思った、確かにそう頭では思っていた。

けどね、口が、口がね、口がかってにツバをとばして吹き出しちまって。犯人は口であって私じゃないから。

大爆笑してしまった。

 

オババが怒っている、たぶんだけど。上から目線をさげて、皮肉に口元ゆがめてた。

「行くぞ」

「は!」

 

戦国の女のトイレ問題

 

明智光秀が戦いながらも、築城に苦心した坂本城は琵琶湖の西側に位置していた。そもそも水城として作られ、比叡山を見張る位置にある城は、当時の最先端の技術を駆使した建築物。

一端は水に浸たり、堀は湖に連絡して、未来で読んだ記憶では船で城に向かうこともあったと書いてあった。

 

その壮大な水城、坂本城が眼前にある。

 

私たちは慣れない獣道を下り、坂本城まで到着したのだ。履き古した草鞋(わらじ)は、案外と足にフィットして歩きやすかった。

 

「できたばかりの城だな、壮大だ」と、オババが目を細めていた。軽く汗をかいている。

「この城は1573年に出来たはずです。2年をかけて作ったばかりで、ということは、今、光秀は周囲の城を落とす作戦に駆り出されているはず。兵隊はどれだけいても多いってことはないでしょう」

「さすが歴女。よう知ってる」

「1573年の夏に、つまり3ヶ月くらい後に浅井、朝倉との戦いがはじまります」

「ほお」

「信長、最大の危機がはじまります。ま、危機ばかりを乗り越えてきた男ですけど、これから第2次信長包囲網が完成するんで、というか、今、義昭は必死に諸国の大名を動かそうと策を練ってるはず」

足利義昭か」

「そうです。信長に京都から追放された将軍です。毛利のところにいるはずで、各地の大名に声をかけて信長への反撃をはじめてる最中でしょう」

「引き際の悪い男だな。男は引き際が大事だ。そう言えば、女で名だたる武将など聞いたことがない」

「いえ、オババ。井伊直虎とかは女性で有名な武将です。他にもいたけど、男性に比べれば少ないですけど」

 

一般庶民に関して言えば、女性兵士は多かった。当時、雑兵は兼業が多く、男性兵士の2対1くらいの割合で女性兵士がいたようだ。

信長は、当時において専業の兵士を育成するという先見性があったようだが、それは濃尾平野という特殊な土地柄が稲作に適さず、蚕を主としていたため、男が余り専業兵士を出しやすかったという話であった。

 

「とんでもない時代に、われらはいるってことか」

「そういうことです」

「まずいことが浮かんだ」

 

オババが口元を歪めた。

 

「いえ、浮かばないほうが」

「ま、いい、さて、もらったこの札をどうしたらいい」

 

私たちは村長から、坂本村に住んでいる証として札をもらってきた。兵士になると言うと驚きはしたが、「ほうか、それは助かる」仏頂面を少し緩めた。

おそらく兵役分担が二人減るのは村全体として助かるのだろう。

 

「2019年に飛んでいるだろう母娘のおカネおマチの最大の危機は、きっとトイレ問題だな」

「いま、そこですか」

「ここのトイレというか。トイレとして区切ってる場所、悪臭はひどいわ、虫はいっぱいだわ」

「私、耐えられません」

「私もだ、鼻をタオルで抑えていた」

 

トイレ問題は、もうね、もう、泣きたい。

ほんと泣きたい。

ここで生きていくのに、最も辛いのがトイレ!

 

「あっちに飛んだ母娘も大変な思いをしておらんか。この環境から言って、とても水洗トイレを使えるとは思えん」

「じゃあ、どうすると」

「庭で用を足すとか」

「ぎょ、ぎょえ〜〜、勘弁です。私のモッコウバラや、ラベンダーや、大事なガーデンです。自称イングリッシュガーデンです」

 

繊細な植物だって植えてあるし。

 

「それだけなら、まだしも、庭で用を足していたら、隣の、ほらあの神経質な●●木よ、警察に通報するかもしれんぞ」

 

た、たしかに、2階の窓からそれを見たお隣の●●木さんがどう考えるか。

 

「いま、考えるのは、よしましょう」

「そ、そうだな」

「でも、も、元に戻れたら・・・、どう説明しましょう」

「女は黙ってサッポロビール

「なんですか、それ」

 

坂本城は美しかった。

五月晴れの空に天守が輝き、ひときわ美しく、そして、真新しい。

私たちは、人づてにたずね、徴兵場所にたどり着いた。

 

「兵になりたくて来た」と城の門番らしい槍を持った男に聞くと、オババをみて「あんた戦えるのか」と言った。

「なにを、こしゃくな。私の戦闘力は53万*だ」

こ、こら、オババ。ここでドラゴンボールフリーザさま戦闘能力を出してどうする。意味不明だから。

「そ、そうか、それは素晴らしい!」

わかるんかい!

「あっちへ行け」

指でさされた場所に向かうと、男たちの集団がいて、私たちをチラ見している。女が珍しいわけでもなかろうが、なんとなく怖い。

オババとともに必要だと思うものすべて背中に担いできたが、武器はない。

そのとき、

 

「あんたら!」

 

ひときわ大きく野太い女の声がした。

 

「新しい兵か」

 

まるで相撲力士みたいな骨太で太った大柄な女だった。

「そうだけど」

 

「なに?」

「そうだ」と、大声で叫んだ。

女が手招きした。

「じゃ、こっちに来な。女部隊はこっちだ」

「あ、ありがと」

男たちの集団を抜け、私たちは女の後ろに続いた。

「名前は」

「カネと、アメ・・」

アメ? マチだけど、ま、いいか。

「カネとアメか、よろしくな。オラはトミなり」

そういうと、トミはまさにガハハという感じで笑った。

 

案内された場所は、板で簡易的な屋根がつき、数人の女がそれぞれ無表情な顔で座っている。ふてぶてしい雰囲気の荒んだ女が多い。

 

「どうだ、我らの部隊にはいらんか?」

「あなたの部隊」

「ちょうど人が減ってな。新しいのを探していた。ほら、そこに3人いるだろう」と、彼女は顎をしゃくった。

「オラの部隊なり」

「あの、聞きたいことが」

「なんでも聞いとくれ」

「この部隊は鉄砲隊じゃないんですか?」

「鉄砲隊?」

その場にいた仲間という女たちが、こちらを見た。

「あんた、足軽か」

「いえ」

「おい、聞いたか。この姫さんたち、鉄砲隊に行きたいそうだ」

彼女の声には揶揄が含まれ、仲間という女たち全員が鼻で笑った。

「あの」

「兵に入るのははじめてか」

「はじめてです」

「ま、知らんのか。そうか、あれは足軽でも上の仕事だ。よほど偉いもんじゃなきゃ、入れん部隊よ」

そうか、鉄砲隊はエリート部隊か。

戦国時代の兵隊も階級がありそうだ・・・

確かに、火縄銃は高価な武器だ、どの時代もせちがらいってことか。

 

兵になるしか食べる方法がないと選んだが、これは、さらに困難な道かもしれない。

 

私とオババの戦闘力、たぶんコンマ1。

ゴミ・・・

いや、きっとゴミ以下だ。

スライムにも負けるレベル。

ドラクエ経験値、戦国時代で貯めるしかないか。

 

・・・・・・つづく   

 

『骨が語る日本史』によれば、戦国時代、合戦に参加した骨を調査すると男性と女性の比率2対1。つまり、1000人の男性に対して500人の女性が戦いの現場にいたらしいです。これ、考えていたより多いと思う。

 

*『戦闘力が53万』

すみません。北野トマレ (id:kitano-stop)さんの今日のブログが面白すぎて、コラボしてしまいました。

 

*内容は歴史的史実を元にしたフィクションです。

*歴史上の登場人物の年齢については不詳なことが多く、一般的に流通している年齢などで書いています。

*歴史的内容については、一応、持っている資料などで確認していますが、間違っていましたらごめんなさい。

参考資料:#『信長公記太田牛一著#『日本史』ルイス・フロイス著#『惟任退治記』大村由己著#『軍事の日本史』本郷和人著#『黄金の日本史』加藤廣著#『日本史のツボ』本郷和人著#『歴史の見かた』和歌森太郎著#『村上海賊の娘』和田竜著#『信長』坂口安吾著#『日本の歴史』杉山博著#『雑兵足軽たちの戦い』東郷隆著#『骨が語る日本史』鈴木尚著(馬場悠男解説)#『夜這いの民俗学赤松啓介著ほか多数

 

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NHK大河ドラマ麒麟がくる」沢尻問題は?

1月5日午後8時スタートの予定

 

沢尻エリカさん、5日に放映する第1回から多くの場面で出演しており、これを編集するの至難らしいと報道で聞きました。

どうなるのNHK大河ドラマ麒麟がくる」。

現場は大混乱らしく、想像して余りあります。

 

朝のニュースでは、「麒麟がくる」の公開時期が遅れるとのこと、Kaimotu_Hatujiさんからの情報です。

 

なんなら、お手伝いしたいくらいです。

セット作る時のお茶汲みとか。

釘を手渡すとか。

非力でございますが・・・

 

ともかく、がんばってください、現場の方々。

正念場です。

 

いい作品を見たいって、心から願っています。

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