アメリッシュガーデン改

姑オババと私の物語をブログでつづり、ちいさなガーデンに・・・、な〜〜んて頑張ってます

【新章:毒親からの結婚の道】姑オババ、いち推し映画『マディソン郡の橋』。これ、不倫映画だから、今は違うっしょ

《オババ》私の姑、人類最強のディズニーオタク。好きな人はクリント・イーストウッド

《叔母・勝江(仮名)》オババの妹、ヒステリー性障害を患う。娘を溺愛し結婚に反対。娘が去ると誘拐されたと騒ぎ、娘から絶縁されつつある。

《優ちゃん》叔母のひとり娘、39歳。婚活アプリで知り合った太郎と熱愛、過保護母に結婚の邪魔をされ、太郎と駆け落ち、結婚する予定。

《太郎》35歳。高校時代に親を亡くし、一人で農家を切り盛する勤労青年。

 

 🏡    🏡    🏡

 

私の姑、オババの最も好きな映画は『マディソン郡の橋』です。

 

え? ディズニーじゃないの?

ミッキーじゃなかったの?

って、思われた方、

「ミッキーは私の子ども、クリントは私の恋人」

なんだそうです。

  

イーストウッドといえば、もともと米国俳優でしたが、売れずにイタリアに渡り、マカロニウエスタンというハリウッド映画とは一線を画したガンマンを演じて人気沸騰した俳優であり、

 

夕陽のガンマン』が彼の出世作。泥臭いが、格好いい映画です。

 エンリオ・モリコーネの悲壮感あるれるサウンドトラックが最高でした。

 

主旋律の口笛からはじまり、ハーモニカ、ケーナ(竹細工の楽器)、打楽器が加わり、フォークギターに、そして教会の鐘の音。

ラベル作曲『ボレロ』のように徐々に音楽を盛り上げていく趣向で、まさに名曲中の名曲。

 

亡くなった父が好きで、子どもの頃によく聞かされました。

 

今聞いても、シビレます。

騙されたと思って冒頭だけでも聞いて見て

 


夕陽のガンマン テーマ

 

イーストウッドは、その後、ダーティ・ハリーシリーズなどで不動の人気を築き、その勢いで監督した一つが恋愛映画って、

『マジソン郡の橋』

大ヒットしたけど、カメラマンと主婦の不倫ギリ映画です。

 

映画ラストの感動場面。

主婦メリル・ストリープが車で去る雨の別れ

イーストウッド、見送ってます!

なんちゅうか、中年男性の悲哀というか、いうか・・・、

てか・・、

てか、これコメディじゃなくてシリアス恋愛映画だから。

 

この写真? 

ちょっと違わない?

愛する女性との別れの悲哀を描いたんですかって?

前髪が額にくっ付き、まるでストーカーの悪夢のようなラストシーンになっちまい。

 

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スリラーか!

墓掘って、飛び出してくる、つうヤツでしょ。

海で溺れて生還した男っしょ。

 

ぜーーーったい、愛する女を見送る男・・・じゃない!

 

恋愛映画が好きなオババ。

 

おおおおおぅ〜〜〜。

 

言うまい、何も言うまい。

正直、ピンとこない私であります。

 

さて、すっかり結婚への道を歩み始めた、ほどほど若い二人。

 

叔母のことはどうなるの?

 

オババとともに太郎家から帰りの道中は、なんとなく無口になってしまい

クリント・イーストウッド考に相槌をうちながら、自宅に送って行きました。

 

「ラストシーンがいいですよ。雨に濡れるキンケイドがね」

 

お、おう!

 

あ、あの、額にベタついた前髪?

 

スリラーかよって、ストーカーかよって、そう思ったなんて、ぜぇってい言えねぇ〜〜!

オババ、意外とオトメかも。

 

毒親の襲撃

 

なんてな軽い事故物件を抱えながらもオババの自宅へ。

自宅までの一本道に入り、その先を見て、私、思わずヒッて声がもれた。

 

道路の先になにかが立っています。

いや、人です。

あの、若くない人です。

女性ですが、顔が青白くやつれ幽鬼のような

ヒロシです

じゃなかった叔母です。

 

 

車は急には止まれない。

なんで一本道?

なんで狭い、Uターンできね。

バックか、バックで逃げっか?

 

道路の正面で、叔母が両足を広げて、踏ん張ってる!

 

で〜〜んと立ってる。

 

ど、どうすんのよ、これ!

 

元首相の犬飼毅は、5.15事件で青年将校に向かって「話せばわかる」と言って撃たれたけど、きっと話したってわからなかったと思う。

なにかに凝り固まった人って、そういうもんだもの。

 

「あ、あの」

「とめなさい」

「でも」

「逃げてもしょうがないですから。行くわよ」

 

行くわよって、あなたはいい。オババ、なんといっても血の繋がった姉妹。

こういう場合、誰が一番恨まれるって、血の繋がりのない私だし、

立ち位置的にも、むちゃくちゃ弱いんだから。

 

優ちゃん>オババ>その他の知り合い・・・・>私か太郎くん

 

叔母にとっての、この位置関係、間違いないから。

 

で、車を停めました。

 

叔母、もう100歳は老けたかって顔つきで、やつれています。

以前は年齢より若くみえましたが、今じゃあ、年上のオババより、さらに上って感じで。

 

で、私の気持ちはガンマン。

夕陽を背負うガンマンで停めてみました

でも実際は、そろそろ夕食に準備にかからなきゃって時間だから

お玉で武装するガンマンであって

 

「あの子に会ったのね」

 

あの子って、一人称。

太郎くんいきなりの無視。

 

「あの子に会ったのね」って、叔母、もう一度繰り返しました。

 

ヤケクソな気分で

大丈夫です。耳は聞こえますって、言おうか迷った。

 

いやいやいや

オババと二人でショッピングに行ってきたって言おう。

それがいいから、もう、それで逃げよう。

このところシンクロ率100パーセントのオババに視線で語った。

 

「会いましたよ」ってオババ。

おい!

シンクロ率は、私たちの120パーセントのシンクロ率はどした?

ここにきて、まさかの0パーセント 

 

カアカアカア

遠くでカラスが鳴いてます。

 

「カラスが鳴いてるから、カラス、なぜなくのって童謡も歌っていますし、そろそろ帰ろうかと」

と囁いたら、オババ、あっさりと言ったわけ

 

「それは、カラスの勝手でしょ

 

to be continued

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