アメリッシュガーデン改

姑オババと私の物語をブログでつづり、ちいさなガーデンに・・・、な〜〜んて頑張ってます

【結婚と毒親 6】39歳、崖っぷちと気づかない女の、お花畑婚活vsオードリー・ヘップバーン現実婚

《オババ》私の姑、ディズニーオタク。

《叔母》ひとり娘をこよなく愛する優しすぎる叔母、娘の結婚に反対するオババの妹。

《優ちゃん》叔母のひとり娘。39歳。婚活アプリで知り合った太郎と熱愛中。

《太郎》35歳。高校時代に親を亡くし、一人で農家を切り盛する中卒の勤労青年。

 

🔴      🔴       🔴

 

優ちゃんが、先日、ウルウルした大きな瞳で結婚の相談にきたわけで、

ほら、なんちゅうか人って頼られると、ちょっといい気分じゃないですか。

 

私、案外できる奴かもって。

 

もうね、はしご外されているのも知らず、簡単に木に登っちゃうわけです。

猿なんです。登っちゃって、登っちゃって、そして、空に手が届きそうになって、我に戻るわけでありまして。

 

「優ちゃんに料理とかできるかい?」と、夫が聞いてきました。

木から一段落ちたぁ。まだまだぁ! 

アメリッシュ耐えております、両手でしっかりと掴んでおります。

 

「掃除とかは」

さらに、二段落ち。つかまった、え、枝が細い。

 

「そういうこと、ぜんぶ、相手がするのか」

さ、さらに、下に、おっこちたぁーーー!

 

「相手がいくらいいと言っても。毎日のことだ」

どどどどーーっ。

落ちてく音がでかい!

地面まで10センチほどしかない残ってない。

 

「フンッ」

落っこちたぁーー!

ぶざまなフィニッシュ、決めましたぁ。

猿も木から落っこち、ことわざ、見事に決めてやりやした!!

 

えーーい、この夢も希望も、すべてをどっかに忘れた夫よ。

忘れ物がすぎませんか?

JRの忘れものセンターでもって、探し出してきませんか?

 

あなただって、若いころは、相当、夢見ていたぞ。

 

「世界のすべてを君にあげたい」ってオババの息子だから、ディズニーの夢の国のノリで言ったよな。

 

それが、数年して、

「世界をすべて君にまかせる」

って、『の』と『を』の助詞を変更して、世界観を変えんな!

 

料理、掃除、洗濯って、世界ってそういうことだったんかぁ!

(まあ、不思議と問題はなく楽しくやっておるがな)

 

確かに、優ちゃん、なにもできない。できないレベルが天才を凌駕している。

そういう現実、忘れている。

日々、そこでニコニコしているだけの奥さんで、いいのだろうか?

 

それ、もしかせんでも、羨ましすぎっぞ!

必死に働いて家にもどってきて、料理してくれ、そのついでに掃除までして、その上、なんてこった、愛してくれる。

もし、それが私なら、さすがの私も、そりゃあ、申し訳ないと思ってしまうレベルだ。

優ちゃんよ、思わないのか、どうなんだ。その平和な顔でニコニコしてるんかい。

逆の立場ならイラっとする。

 

まあ、ディズニー界なら折り合えるかもしれない。

王子は、優しく、正義感に満ち、頼りになるって、性格がほぼほぼ偏ってるからな。

 

太郎よ、あんたはディズニー界に住んでいるわけではないのだ。

王子でもなかろう。

ほんとに、そのこと理解しているんかい。

生活は毎日なんだ。

 

叔母が悪いと思う。

もう、なんにもさせなかった。

優ちゃんのすべての可能性を摘んだ。

摘みきってしまっての39歳って、むちゃくちゃ重くないか?

 

私は困った!

太郎くんの手紙を握りしめながら、ただ困っていた。

 

結婚ってなんなのだ

 

こういうときは、とりあえず現実逃避が一番、映画に逃げました。

 

それで、選んだ映画が「いつも二人で」っていうオードリー・ヘップバーン主演の古い作品。

 

ある夫婦の10数年間の軌跡を描いた地味な映画です。

でもって、そこに人生がね。結婚ってものがね、淡々と描かれていて。

もう、現実を、こうだろっ、こうだろって感じに、見事に逃げもなく描いており、クライマックもなにもない。

 

誰も死なんし、ド派手なカーチェースも、爆破もない。

宇宙人も現れないし、アベンジャーズも活躍しない。

事件っちゃ、友人夫婦の甘ったれガキどものムカつくわがままくらいで。

 

平凡な生活を時間軸を追っていくと、こんなにほろ苦い哀愁があらわれるんかいってな映画です。

 

で、二人の会話が秀逸で・・・。

レントランで食事する二人組みを観察してね、

ヘップバーンと夫が、夫婦か恋人かって、当てっこにするのだけど。

「楽しそうに会話しているのが恋人同士、会話がないのが、夫婦」

というセリフがあった。ウラ覚えではありますが。

 

今、幸せ絶頂の蒼井優さんと山里亮太さんだって、同じなんだって、もうニュースを見て思っちゃている。

もう確実に思っている。

 

映画で暗澹たる気持ちに拍車をかけて、地面に落っこちている私。

救われない。救いようがない。

 

そして、電話がなりました。

 

優ちゃんからの電話です。

「わたしね」と彼女は言いました。

優コリンじゃなく、わたしと言ったのです。

そんだけで脅かしてくれる優ちゃんのレベル、どんだけ低いんだ。

プラトーン任天堂スイッチのゲーム)の、まだ武器も揃ってないランク1レベル。

 

(ちなみに、私、スプラ2のB帯からA帯をうろうろお邪魔してんで、

『塗る、持つ、乗る』に特化して、殺戮はお任せでするんで。

地道に味方のフォローしてんで、よろしく!)

 

「それで。どうしたの?」

「ママ、が倒れて」

「え?」

「今。救急病院なの」

 

そこんとこ、お花畑でのんびり告げてる場合かっつうの!

 

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 ちなみに、東京の109シネマズ二子玉で、6月14日〜6月16日、オードリー・ヘプバーン生誕90周年記念で映画祭開催だそうです。

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