アメリッシュガーデン改

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映画『ジョーカー』がヒットする時代に明智光秀が主役【大河ドラマ『麒麟がくる』】最速感想はセンター試験を見守る母の気持ちだった

 

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大河ドラマ麒麟がくる明智光秀

明智光秀を題材にブログを半年だから

 

「第一話 光秀、西へ」を見た感情は曰く言い難い。

強いて書けば、今日、センター試験をうけた子を持つ母親と、ジョーカー、お前も出世したなって気持ちが合い半ばして、どうにもこうにも複雑な感情に困っている。

まあ、大河ドラマだ。そこまでの事じゃないって、普通は思うかもしれない。だけどね、昔から明智光秀に興味があった私。この半年、ブログで明智光秀織田信長と、戦国時代に付き合ってきた。

だから、今回の『麒麟がくる』には特別な感情を覚えているのだと思う。

 

NHK大河ドラマ麒麟がくる

 

 NHK放送で、悪役、謀反人、裏切り者の明智光秀を主人公にするなんて、ひと昔前なら企画にすら登らなかったと思う。

たとえば、ダサいタイツを履いたモノクロ映画『バットマン』時代に、ジョーカーが主役なんてありえない。同じ定番感が光秀にはある。

 

それが、いつ頃からだろうか。この流れが変化して、映画『ジョーカー』が、昨年大ヒットした。

勧善懲悪のわかりやすい設定が色を失い、悪役が完璧なる悪ではなくなったのは、さらに昔である。

スターウォーズダースベーダーが強烈な悪として光を放ち、その生い立ちが描かれたのをはじめ、定番の悪役にニーズを感じた映画およびドラマ関係者が多くなった。

悪の個人的不幸を描くことで犯罪に理由をつけ、悪役が魅力的でなければ物語の深みがないと言われ、そこから、徐々に明智光秀が主役になる素地ができたと思う。

昨年の『ジョーカー』が大ヒットして、心優しい男性が殺人者となった悲惨なヒューマンドラマが描かれた。

そして、今日、明智光秀が主役の大河ドラマがはじまった。

 

日曜午後8時・・・、いよいよで、そして、見終わった。

こんなに待ち望み、そして、こわごわ大河ドラマを見たことはない。なんだかこの感覚は覚えがある。

そう、あの日のあの気持ちと似ている。

それは、ちょうど昨年の今日。センター試験を子どもが受けたとき、私は祈るような気持ちで待っていた。

どう、うまくいった?

結果はどう?

知りたくない、でも、知りたい。

居心地の悪い感情を押し殺しながら、帰ってきた子どもに、ぐっと感情を抑えて、ただ「お帰り、お疲れだったね」と言いながら、表情をみた。

子どもはニッと笑った。

うまくいったんだ。

この時の、ほどほどに、ほっとした気持ちを、今、『麒麟がくる』を見終わって感じている。

 

第一回『光秀、西へ』

 

音楽は大河ドラマらしい勇壮さで、クレジットタイトルは洗練されていた。これからはじまるという期待に満ちた映像ではあった。

ほんと我が子を見ているようだ。

 

昨年、信長の妻(帰蝶)役だった沢尻エリカ降板で、急遽、撮り直し。

結局、公開が今日まで伸びるという、最初から大きなつまずきで始まった大河ドラマ。その第一話は戦闘場面ではじまった。

光秀、派手に飛んでた! 宙を舞っていた!

ハデハデ野盗との戦いって、『7人の侍』かい。

色がド派手だけど。

 

映像はカラフルでアニメ映像のような美しさだけど、彩度がつよすぎて草が明るすぎる黄緑に。4Kフルとは流石というほかない、いろんな意味で。以前の色が暗すぎて見づらいという大河ドラマの残念感を全力で打ち消している。

戦闘場面は、まあ、及第点。

ハリウッド映画を見慣れた目には少し・・・、しかし、昨年公開された実写版『キングダム』の戦闘レベルは、まあ、あった。

とりあえず、「えい」「やあ」って呼吸合わせてって、そんな舞台裏はみえなかった。

 

ここから、光秀の『麒麟がこない』旅がはじまったのだが・・・

 

はじまる前は帰蝶がヒロインだと思ったが、どうも違うようだ。名医の助手の娘で戦災孤児の駒、この子がヒロインのようだ。

駒は門脇麦さんという、ある意味、癖のある女優が演じている。

好みの分かれるタイプだと思うが、光秀役の長谷川博巳とのコンビ、今後がどうなるか楽しみ。

斎藤道三本木雅弘さんと帰蝶役の川口春菜さんはいい感じだった。

松永役の吉田鋼太郎さん「おっさんずラブ」のイメージが抜けず、光秀に迫るんじゃないかって、ハラハラしちまった。いっそ光秀に恋を告白してくれたら笑えたんだけど。

 

平和の世に現れる麒麟を求めて、多くの戦国武将の中から、麒麟を探そうという光秀と駒。でも、麒麟はこないと言い切った。

信長が麒麟じゃないのか。

私は、まだその麒麟信長を見捨ててなくて、これから、どう料理して決断をするのか楽しみにしている。

 

幸若舞「敦盛(あつもり)」の一節。

『人間五十年下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか』

信長が好んで舞い、謳った敦盛。

49歳で光秀に殺された信長は、翌年、50歳になるはずだった。

まるで自分の死期を悟っていたかのような彼の心境に、昔からしびれている。

この人間五十年を、どう解釈するのだろうか?

 

紅白歌合戦内村光良さんが演じた三津谷寛治氏。彼が体現する倫理と道徳を重んじるNHK

NHKなんで』の本気度を本気で期待しながら、第一話を見終わった。

 

だから、ちょっと思う。

今回の『麒麟がくる

これまでの大河とは一線を画す、すばらしいドラマになってくれると思いたい。第一話は可もなく不可もなくだった。

しかし、最終的には最高の大河となり、今後、大河ドラマで、逆「赤穂浪士」が描かれるかもしれないなんて、先読みしたい。

古いしきたりを守らない若者浅野内匠頭を指導しようとして、厳しく教育した上司吉良上野介、彼を逆恨みして松の廊下で斬りつける浅野内匠頭

その上、家臣から復讐される哀れな老人というテーマ。

NHKなんで・・・、どうですかね?

 

 ⭐︎  ⭐︎  ⭐︎

 

現在、戦国時代に転生した私と姑オババの話をブログに書いております。

ご興味のある方は、こちらから、読んでいただければ、大喜びです。

 

アメリッシュなんで!』

 

funyada.hatenablog.com

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